356. 補遺1 申請者のための「申請書を書く、添削する」基 どこから書いていくのがよいのか? ある科研費セミナーで参加者の方々に「科研費申請書のどの部分から書きは じめるか?」と質問したところ、驚いたことにかなりの人数が、「【根要】から と回答した. どおりで申請書をチェックしたときに、【概要】が【本文】の内容とは別個の( ラバラの)ものになっていて、首をひねる例が多いわけだ。【概要】はベテラン 研究者でも頭を悩ますことが多く、特に申請初心者にとっては難しい(そして 実際に【概要】の出来はよくないものが多い).しかし、論文や総説を書くとき のことを思い出してほしい。冒頭のサマリーを最初に書くだろうか?そうで はなく、論文や総説で本文を全部書き終わって、最後に全体のまとめとして、 内容を反映させてサマリーを書くのではないだろうか? この順番を意識してみると、【概要】をスムーズに書けるようになる。なお学術 論文においては最初に図表を作成したり、方法を書いたりすることも多い。しか し、この点は論文ではすでに実験を行っていて、その結果をもとに論文を作成す るからできるのであって、これから実験を行う科研費申請書では事情が異なる。 書き進めやすい順番はあるのか? あくまで1つの案だが、科研費申請書の【1研究目的、研究方法など】では次の順 番で書いていくとよい。 【(2) 本研究の目的および学術的独自性と創造性】→ 【(1) 本研究の学術的背景、研究課題の核心をなす学術的「問い」】→ 【(4) 本研究で何をどのように、どこまで明らかにしようとするのか】→ 【(3) 本研究の着想に至った経緯や、関連する国内外の研究動向と本研究の位置づけ】→ 【(5) 本研究の目的を達成するための準備状況】→ 【概要】(→【研究課題名】はいつでもよい)