354 case 86 アドバイス 前後の文章の意味をよく考えて つながりに合わせた接続詞を使おう 添削例 研究代表者は抗うつ薬の用量反応性に関する研究を行い、低用量での処方によって効果が認め る症例も多い反面、効果が不十分な場合には増量によって症状が改善する患者も存在することを明ら かにした。 この前後は並列 なぜよくないのか? 例文では「~も多い反面」とあり、審査委員は前の文章と後の文章で逆の効 果があるようなことを期待して読み進めるが、特にそのようなことはない。こ こでは内容が逆ではなく、「低用量での処方によって効果が認められる症例も 多い』ことと「効果が不十分な場合には増量によって症状が改善する患者も存 在する』ことの特徴を2つ並べて書いているだけ。ならば、より適切な接続詞 がある。 これと同じような、つなぎが不適切になりがちな表現に「~だが」がある。 これは本来は内容が逆の文章をつなぐ場合にのみ使われるのが止しい表現だ。 しかし、多くの人が順接でも使っているため、順接での使用が普通になってし まっている。ただし、書類をつくるときには特に注意したい。 どのように改良すればよいか? 2つの文章をつなげて書いたとき、前後の文章の意味をよく考えて、つなが りに注意しなければならない。もし苦手意識がある場合は、順接、逆接、並 列、説明の4つをまず意識する。それぞれ「そして」「だから」,「しかし」「け れども」,「また」「および」,「すなわち」「つまり」などで示せる。 例文の場合、「また」を用いるか、あるいは文章を2つに分ける。