case 79 333 まだない場合など)もあるが、できるだけ略語は整理すること、私の場合は、 略語にするのは申請書のなかでせいぜい3個くらいに留めるようにしている。 その他は略さないで日本語で書いた方が少し分野の遠い審査委員は理解しや すい。 例文では略語は『TMS』と「VBM』(こちらは適当な日本語がまだない)だ けにする。「gyrus』もとくに英語である必要はないので「脳回」とした。 改善例 略語の使用を2つだけにして、他のものは日本語で書く 多くの精神疾患に対して薬物療法と経頭蓋磁気刺激法(TMS:Transcranial magnel stimulation) が効果的な治療的介入であることが証明されており、米国精神医学会の は多くのうつ症状や不安障害に対する治療として、薬物療法とTMSのどちらかを治療の第一選択と て患者の好みにより提供するとされていることから、TMSは精神疾患の治療において重要 なっている。 生物学的指標を用いてTMSの効果を検討した研究としては、次のような脳の部位の活動性が変化 ることが知られている。 ・うつ病患者: 前頭前野内側部と前部帯状回 ・社交性不安障害患者:前頭前野内側部と背外側部、背内側部箇条書きを活用 ・強迫性障害患者: 眼窩前頭皮質と前部帯状回 したがってTMSの治療効果がうつ病、社交不安障害、強迫性障害の脳活動における変化としてと えられることが明らかになってきた。また、神経性大食症でも外側前頭前皮質と前部帯状回の機能不 全が見られ、TMS後に脳活動が変化するという症例報告がある。 (中略)その一方で、TMSの効果を予測する指標についての研究としては、Voxel-Bas Morphometry (VBM)を用いた全脳の解析で強迫性障害に対するTMSの治療効果と 領域の体積の関連を示唆する報告があるものの、前頭前野に関心領域を置いた用手的体積測定によ 脳回レベルの解析や脳機能と組み合わせた検討は行われておらず、うつ病、社交不安 食症については脳構造とTMSの治療効果の関連について検討した報告はまだされていない。 なお、例文では「うつ病患者の前頭前野内側部と前部帯状回,社交不安障害 (Social Anxiety Disorder; SAD)患者の前頭前野 部,強迫性障害(Obsessive Compulsive Disorder; 質と前部帯状回の活動性が変化する」と複数の事柄を続けて説明していること も、読みにくさにつながっている。複数の事柄を続けて説明するときには、 条書きや表にするなどの工夫をするとよい (case55参照)・