case 63 .275 究者に「助言等を求めることも可能』と書いているが、あくまで「可能」で あって「確実」なものではない。審査委員は“本当に計画通りに進むのだろ が”と疑ってしまうだろう. 例文2では、現有のサンプル数と目標のサンプル数との差が大きすぎて、や はり実行可能かどうか疑ってしまうだろう。 また例文3のように、「本申請書の採択ののちに開始する予定』では、いく ら内容のよい申請書であっても、準備不足と判定されてしまう。 どのように改良すればよいか? ほとんどの応募者は、これまで行ってきた研究の発展・展開として今回の研 発計画を提案するはずだ.つまり応募課題の研究の前段階の研究は進んでい て、ある程度の研究成果をあげていると思う。 しかし、そうではない応募者もいるかもしれない。現時点の「準備状況」は まだ十分ではないときには、どのように書いていけばいいだろうか?正直に 書くと準備不足と判定されてしまうのは間違いない。しかし、ウソの「準備状 況」を書くわけにはいかないから、やはり正直に現在の「準備状況」を書くし かない.そのような場合に大切なのは具体的に書くということ。 例文1では、研究成果を【応募者の研究遂行能力】に記載した論文で示し、 にすでに保有している資料」「訪問予定の各地の資料館」「意見交換などを行う 研究者」について、具体的な名称や名前をあげて書き直す。 例文2では、目標とする検体数を実現するための具体的な方法を書いていく、 現施設での検体数の獲得見込み、他施設の具体名やそこでの検体数の獲 みを記載する。またいつくらいまでに目標検体数に到達できるのか、その目安 を書いておく、もちろん研究期間内に十分に検体数を取得して研究を進める とができることをアビールしなければならない。 例文3では、『本申請書の採択ののちに開始する予定』のような書き方をし ないで、現段階での具体的な「準備状況」を記載する。 なお、まったく新しいテーマで、まだ準備も十分でない研究計画は、挑戦的 研究に応募するのを考えてもいいだろう。ただし挑戦的研究は基盤研究や若手 研究に比べて採択率が低く、競争が厳しいことは覚悟しておかなければなら ない。