274 case 63 アドバイス 応募する研究課題は“これから準備をはじめ る”のではなく,準備はすでに着手しておこ もし準備不足が否めない場合にはできる限り 具体的に書くこと 添削例 例文1 具体的な業績を示す 申請者は、2018年以来、一貫して本研究のテーマである戦前の人材養成機関の研究を進めており、 本研究に関連する研究成果等を既にいくつか公表し、本研究に関する十分な研究実績を有している。 研究に必要な基本的な研究設備は既に整備されているものを利用する。また、論拠を補完するため の資料については、適時、国立公立の文書館や、各地の資料館などを訪問することで収集は可能であ る。さらに研究成果の意見交換を行う研究者等については、適時、助言等を水めることも可能で る。 「可能」ではなく「確実」なものへ変更 例文2 申請者らは対象症例の凍結組織の検体を20数例保存しているが、目標とする200例にはまだ至って いない。今後、大学病院と関連病院と打ち合わせを行い、積極的に検体数を増やしていく計画で る。 もっと具体的な計画を書く 例文3 本研究を実施するために使用する機器は現有設備として備わっている。原料の基質等の合成は本 超書の採択ののちに開始する予定である。また、デイヴィス酸触媒などの反応条件を試す準備をして おり、計算化学により反応機構の考察を行う準備も始めている。 すでに着手していないと、準備不足とみなされる なぜよくないのか? 挑戦的研究以外では、準備にまったく手をつけていない。これから準備をは じめる研究では、採択はおぼつかないだろう。実験や調査の準備はすでに整っ ていて採択されたらすぐに研究をはじめられるというのと、採択されてから準 備をはじめるというのでは、当然、審査委員に与える印象はすごく異なるからだ 例文1では、資料は「資料館などを訪問することで収集は可能」で、他の例