case 60 263 なぜよくないのか? 以前の申請書に存在した“「研究が当初計画どおりに進まない時の対応」を 記載せよ”との指示はなくなったが、うまくいかないときの対応策は 書いておいた方がよい。 しかし例文1のような「データの入力が間に合わない」というのは、申請者 側の理由であって、これは研究内容とはなんの関係もない。そのような記述は 不要 考えてみてほしい、例えば「データ入力が間に合わないから研究ができな い」ならば、“予定している研究などその研究者にできる 委員は思うだろう。無理でもやる、その心構えさえ内面にもてばよく、個人的 資質を疑われる内容をあえて書かないでよい。 例文2のように自ら「本研究を行う体制は警備されており、環境面において は計画どおり実行可能である」といっても、あまり説得力はない。研究環境に ついては具体的に書いて、実行可能性を示す必要がある。 また「研究の進行に遅延が発生する可能性がある』というのは、審査する側 の立場からはマイナス評価になるかもしれない。 どのように改良すればよいか? 例文1は、すべて不要な記載なのでカットする。「研究が当初計画どおりに 進まない時の対応」は、研究結果がうまく得られないときの対応とか、調査や 資料の問題点があったときの対応などのリスクを書くものであった.「時間が ないから」とか「データ入力が間に合わないから」という個人的資質を疑われ る書き方では、審査委員に与える印象はよくない。そもそも「データ入力がで きる」云々などは書かなくてもよい。 例文2の研究環境の整備に関しては 【2 応募者の研究遂行能力及び研究環境】のとこ ろにしっかりと書いておけばよい.また「研究の進行に遅延が発生する可能性 がある」というような記述は避けて、「症例数が少ない場合』には具体的にど うするのかを書いておけば問題はない。