case51.223 例文2では、炭素年代測定法が重要な研究手法であることはわかるが、申請 書にはどこの施設で、どのような機器・方法によって年代測定を行うのか書 れていない。 例文3も例文1と同じく、さらっと書いていて審査委員にはわかりにくい。 「運営体制とその所在地域の把握』や「その後の変化』とはなんなのか?例を あげて説明しないとわからない. 例文4では「身体・心理的アセスメント項目」の内容が記載されていない。 審査委員によって「アセスメント項目」の認識は異なるかもしれない。 文系の申請書でも研究計画の内容はできるだけ詳しく書くこと。細部にこだわ り、緻密に書く、その積み重ねがわかりやすい。理解しやすい内容につながる。 どのように改良すればよいか? 計画と方法は、例をあげて具体的に書くこと。重要な研究手法(方法論、メ ソッド),特に機器を使った測定法を書くときには、その機器を保有している のか、あるいは保有していない場合はどこで行うのか、その情報が必要、そこ まで詳しく書いてはじめて研究計画にリアリティや実行可能性を示すことがで きる。ただ単に、「~の機器を使って明らかにする」ではだめ.なお、研究計 画が全くのゼロからスタートする研究は、審査委員の立場からすると評価に困 る.これまでの申請者の研究の流れと関連した研究内容がないかもう一度検討 しょう.もしどうしても全くのゼロからスタートする研究なのだという場合, せめて準備していることは書いておくべきだ、特に初年度の研究については、 すでに準備も整っていて、科研費が採択されたらすぐに研究計画を実行 ことが示されると、審査委員は実行可能性があると判断しやすい。 例文1の『(2)現地調査』では『政治過程をめぐる事実関係(政治過程での 争点,政策推進の阻害要因,環境NGOの抗議の方法・経路・増減など)」と具 体例があげられており、審査委員にもわかりやすい。「(1)」もこのように 的に書く.他との重複を恐れずに「背景」と「目的」を加えイメージが共有で きるように直す。 例文2では炭素年代測定法を行うための機器の保有はしていないが、共同研究 先でAMS法を使って行う計画であることなど、できるだけ具体的な内容を書く。 例文3と 4では『運営体制とその所在地域の把握』『その後の変化』『アセス メント項目」などを具体的な例をあげて説明する。