196 case 44 改善例 (4)本研究で何をどのように、どこまで明らかにしようとするのか 本研究では、転写因子TFCPが、どのようにして血清条件下でのES細胞の自己複製を可能としてい のかを明らかにする。一連の研究から、マウスおよびラット由来のES細胞における、TFCPを 己複製のメカニズムが明らかとなる。計画している研究項目は、以下の3項日である。 (1) TFCPがどのようにしてES細胞の129-ES型のLIF応答性を支持するか? NOD-ES細胞においてTFCPの過剰発現により自己複製が可能となり、かつLIF応答 変換されていた。本項目では、NOD-ES細胞において、TFCPの過剰発現により、どのようにLI 性が129-ES型へと変換されるのか、そのメカニズムを解析する。これにより、ES細胞にお 型のLIF応答性を支持するTFCPの役割を明らかにする。 (2) TFCPがどのようにしてES細胞の自己複製に必須な遺伝子の発現を制御しているか? NOD-ES細胞を血清条件下で培養すると、TFCPを含む自己複製に必須な遺伝子の発現が速やか 失する。一方でこのTFCPを通剰発現させると、NOD-ES細胞は血清条件下で自己複製できるよう る。本項目では、ES細胞において、TFCPにより、どのように自己複製に必須な遺伝子の発現を制し ているか、そのメカニズムを明らかにする。また、ラットES細胞もマウスNOD-ES細胞と同様に血 条件下で自己複製できない。このラットES細胞においてTFCPを過剰発現させ、血清条件下で 製できるかどうか検討する。これによりラットES細胞の安定な維持が容易になれば、遺伝子改 作製を通じて様々な研究分野へ貢献できる。 (3) TFCPを過剰発現させたNOD系統マウスの初期からES細胞の街立が可能となるか? NOD-ES 細胞において、血清条件下においてES細胞の街立と維持はできなかった。申請者は、 備的検証から、TFCP の過剰発現により NOD-ES 細胞が血清条件下で自己複製が可能 らかにした。本項目では、血清条件下で初期からES 細胞が立できないマウス系統(NOD FVBIN,CBA/Ca 統)の初期を用いて、TFCPの過剰発現によりES 細胞の立が可能かど を明らかにする。 関連した内容のものをま とめて3項目に収める