190 case 43 アドバイス 「国内外の研究動向」には現在行われている研 究を記載し、過去から現在までの研究の流れは 「本研究の学術的背景」に書こう 添削例 健康社会の鍵となる医療技術は目覚ましい発展を遂げており、長寿命化に貢献している。しかし 康寿命はあまり延びておらず、平均寿命との差である不健康な期間は拡大傾向にある。その主要 生活習慣病であり、特に近年社会問題となっているのが糖尿病である。糖尿病患者は予備軍を含 と国内で2,000万人(平成28年の厚生労働省のデータ)を数える。糖尿病は血糖値の調節機 する病気であり、その治療・予防においては血糖値の継続的な計測と、測定した血糖値の変化に対応 したインスリンの投与が重要である。血糖値の継続的な計測に関しては持続血糖モニタリング CGM)が普及しており、血糖値に対応したリアルタイムなインスリン投与方法に関してはS が楽用化されているが、機器のサイズが大きいことやメンテナンスの面で問題点も多い。 この部分は背景と重なる(ほとんど背景) なぜよくないのか? 【本研究の学術的背景】と【国内外の研究動向】の項目は記載内容に共通する部分があ り、両者を明確に区別して書きにくい。実際に以前の申請書では「研究の学術 的背景(本研究に関する国内・国外の研究動向および位置づけ、応募者のこれ までの研究成果を踏まえ着想に至った経緯、これまでの研究成果を発展させる 場合にはその内容等)」とあり、【国内外の研究動向】は【本研究の学術的背景】の一 になっていた。 例文では、研究の「背景」についての記述が大半で、申請者の研究計画につ いて、現在どのような研究が国内外で行われているのかが書かれていない。 どのように改良すればよいのか? 現在の申請書では【本研究の学術的背景】と【国内外の研究動向】は別項目になって おり、両者の違いを書き分けたいところだ。 では、どのように両者を区別して書き分けたらいいのだろうか?それには