178 case 40 アドバイス 申請者のオリジナルな経験と研究から 生まれた着想を書く 添削例 (1) 本研究の着想に至った経緯 近年、社会的孤立や貧困など、高齢者の権利や福祉を阻害する高齢者福祉の問題が拡大している この背景には、①家族機能の変化や貧困の拡大などの市民生活が変化していること、②既存の高齢者 の福祉や保障制度は社会の変化に応じきれない限界があること、③高齢者支援の実践が制度・政策に よって規定され、その枠組みを超えた実践が行われにくい状況があることなどが指摘できる。 こうした現状と研究から、我が国における高齢者支援の課題を検討し、高齢者の生活と権利を守る 社会実践の展開のために、理論的検討や実態把握が必要不可欠であると考え、この研究の着想に至っ た。 一般的すぎる。申請者のオリジナルな点は? なぜよくないのか? 申請者個人としての【本研究の着想に至った経緯】が書かれていない。最初の段落 には高齢者福祉の一般的な問題点(世間一般によくいわれていること)が書か れている.そして次の段落で「こうした現状と研究」から「理論的検討や実態 把握が必要不可欠』であり、「この研究の着想に至った」とあるが、ここもご く一般的な内容で、「現状と研究』がどのようなものなのか、わからない。