case 39 175 なぜよくないのか? 例文のように自ら「独自性・創造性がある」と書くのは、若手研究者などの 科研費の経験が少ないものによくみられる。しかし、自ら「独自性・創造性が ある」といっても説得力がない。必要なのはどのような点で『独自性・創造性 がある」のか研究内容を十分に具体的に記載して、審査委員が読んで納 るかどうかだ. 例文1では、「似たような研究を国内外の誰も行っていない」ことを「独自 性・創造性」としているが、もちろん“誰も行っていないから” 「独自性・創造性」があるわけではない.研究内容のどのような点に特色があ るのかをしっかりと示す必要がある。 例文2では、「経済学の視点から高度人材の国際移動を研究すること』「高度 人材の国際移動を包括的に解明する点』に「独自性・創造性がある」としてい るが、具体的な内容が不十分である。 どのように改良すればよいか? できるだけ「独自性・創造性がある」などと書かない。申請者の研究のどの ような点に「独自性」があるのか、「創造性」があるのかを文章で示すこと。 例文1では、「本研究の独自性・創造性は、似たような研究を国内外の誰も 行っていないという点である』という文はカットして、研究内容を具体的に示 す. 2番目の文章で「申請者だけ」という表現も審査委員の反発を招く恐れが あるので、表現を弱める。 例文2では、「経済学の視点から高度人材の国際移動を研究すること』『高度 人材の国際移動を包括的に解明する点」に「独自性・創造性がある」のなら、 もう一歩踏み込んで研究内容を具体的に文章で詳しく説明することによって、 「独自性・創造性がある」ことを示す。