case 38 .171 なぜよくないのか? 例文1,2では『医療経済的にも負担が大きくなることから』「医療 どの経済的問題の減少に繋がる」「特来の生産年齢人口増加、国力増強に する』とはりきって書かれている。しかし、個人で行う科研費の研究課題か ら、「医療費削減」や「生産年齢人口増加、国力増強』にダイレクトにつな るとは思えない。 例文3の「歯科医師への不信の払拭』は、不信にかかわるのは申請している 研究内容だけではなく、難渋する症例についての歯科医師による治療に対し であって、研究内容との関連は少ない。 例文4は、実証実験で証明するようなものではないので「仮説」はふさわし くない。 例文5も成果が結果的に創薬や特許につながるとしても、「多額の特許使用 料の流れを食い止め」や「国民の財産を守る』などまでも、この研究の成果に よるもの(貢献)といえるかと考えると、大げさすぎる。 他の分野の申請書にも、「教育改革につながる」「経済政策に寄与する」「政 策の提言』などが登場したりするが、これらも審査委員からみると は?”と疑問符がつく場合がある。 どのように改良すればよいか? 政策的なことや教育改革につながるなどと書くのではなく、どの部分にこの 研究ならではの意義があるのか、申請者が自信をもって「これだ」と言える 究の意義は何かを、飾らない言葉で書くべきである(case24参照)・ 例文1は「医療経済的にも負担が大きくなることから」をカットする。 例文2は「医療費削減などの経済的問題の減少に繋がる』『将来の生産年齢 人口増加,国力増強に寄与する」をカットする。 例文3は「歯科医師への不倉の払拭』、さらに「医療従事者にとっても有益』 もカットするとよい。 例文4は『仮説』という書き方を避け「考え』とする。 例文5のようなこの研究が貢献しているというには話が大きすぎる記載は必 要ないので、例文5自体を全文カットしてよい。