case37167 どのように改良すればよいか? 木下是雄先生の名著「理科系の作文技術」(中央公論新社)のなかに、「 きり言い切る姿勢」という章がある。日本人の書く文章はあいまいな表現が多 いことを指摘して、「言い切る」ことの大切さを提案している。 申請書の場合には、ある程度強く自宿をもって言い切ってよいと思う。もち ろん、研究はうまくいかないことの方が多い(特に理系の研究).だから書き 手としては、研究を進めてみて、ときにはうまくいかないこともあるだろうか ら「可能性がある」や「かもしれない」と予防線を張りたくなる心情は理解で きる。しかし、申請書は審査委員に向けて実施前の研究計画をアピールするも のである。だから、「できる」と胸を張って(たとえ虚勢でも)書く、申請書 の場合には弱気の表現よりも、ある程度自言をもって書く方がよい(ただし刺 激するような表現ではないことは確認したい.case78参照).特に若手研究 者の場合には、「できる」と書いても大目にみてくれると思う。 例文1は「提唱できる可能性がある」から、「可能性がある」をカットし 「提唱できる」と言い切って、もう少し強い表現にする。「提案することができ る」も「提案できる」と言い切る。 例文2では、「なるべく」は必要ない。また「実施したい」ではなく「実施 する」』とする。 例文3では、「一見総花的な調査方法になっているように見えるかもしれな いが」という記述は不要。限られた字数のなかにあえて弱点をさらす必要はな い.余計なことは書かない.また「明らかになると思われる』ではなく『明ら かになる」とする。