case 36 163 どのように改良すればよいか? まずは研究の独自性や創造性をしっかり認識しよう.「どこがユニークな点 なのか?」「どこが申請者の考えたオリジナルな点なのか?」そこをまずしっ かりと書き、その結果として「①~④の展開が期待される」とするだけで印象 はだいぶ変わる。もしユニークな点やオリジナルな点がすぐに出てこない場合 にはどうするか?対象、究技術、解析方法、目的、進め方といったものに 自分の強みや独自の発想がないか、それらの組合わせ方に先例との違いはない か、立ち返って考えるとヒントがあるかもしれない。 例文は「歯科心身症患者への着目」「痛みや異常感の分類」「カテゴリーに応 じて有効な薬物療法の検討」などに特色がある、これを4点の箇条書きの前に に明示する。 改善例 まず、この研究のオリジナルな点 を冒頭に書く (本研究の学術的独自性と創造性) これまで歯科心身症の診断や治療法に関する研究は積極的に行われていなかった。本研究では、歯 科心身症思者を痛みや異常感の症状ごとに分類し、それぞれのカテゴリーの症状に対して 薬物療法がより有効であるかを検討する。これによって、 ①従来の歯科治療では難渋する思者の治療法を確立することで、痛みに悩まされる歯科心身症患者 の苦痛を軽減できる。 ②口腔内の異常感に対する治療法を確立することで、症状に対する患者の不安や苦悩、歯科医師に 対する不信感を払拭し、Q0Lの向上に貢献できる。 ③歯科心身症の治療成績に関わる因子の解析によって、薬物療法の確立に貢献でき ④歯科心身症の発症・増悪に関わる因子を見つけることで、歯科治療時に生じるトラブルを軽減す ることが期待できる。