case31.141 なぜよくないのか? 申請書において【本研究の目的】は最も大切な部分である。しかし意外に【本研 究の目的】がはっきりとわからない例も多い。 例文1は研究項目をひと続きの文章で書いているだけで、研究目的がはっき りと書かれておらず、わかりにくい。 例文2は「目的」として『(1)」「(2)」を書いているが、これは内容 研究項目である、そして、ここだけを読んでも「(1)』と「(2)』の関連 からない。個々の項目しか書いていないためだ。 例文3では導入部分にモデルの作製法を書いていて、一見するとこれが「目 的」にみえる。だが実はそうではなく、本研究の中心となるオリジナルな目的 は、それ以降の4つの項目のなかに隠れている。 もちろん研究目的には具体的な研究項目を書く必要があるが、まず冒頭に 「目的」を端的に言い表わした一文があると研究の全体像を思い浮かべやすく なる。全体の「目的」があってこそ、個々の詳しい内容(研究項日)がはっき りする。 どのように改良すればよいか? 【本研究の目的】には研究内容(研究項目)を書くことが基本だが、少しの配 でそのわかりやすさを変えることができる。そのためには「目的」を、まず旨 頭に簡潔にわかりやすく書く、つまり、 ・最初の2行で「目的」を簡潔に書く ・次に研究の内容を箇条書きで書く このように書くだけで、わかりやすさ、理解しやすさが格段に変わる。 例文1は、研究項目を箇条書きにする。そのうえで、「目的」を冒頭に加 例文2もまず、研究計画全体で何を「目的」にして研究を行うのかを、2行 くらいで簡単に書いておこう.そして、その「目的」を明らかにするために、 どのように研究を進めるのか〔詳しい研究項目、例文2では『(1)」『(2) あたる〕を書くとよい。 例文3は、この研究計画の最もオリジナルな研究項目である「4』を導入部分 に移動して、それを明らかにするために「1』~「3』の研究を行うと変更する