4研究目的、研究方法など:問い case 30 .135 「問い」が長すぎる 理工系 生命科学系 医歯薬系 人文学系 社会科学系 複合領域系 重要度★★★ 頻度★★★ どこがよくないか 研究課題の核心をなす学術的「問い」 申請者はこれまで精神疾患の思者において、眼球連動検査により疾患の病態を明らかにする研究を 継続してきた。この研究では、眼球運動は顔の表情の一部であり、表情とともに精神疾患の病 出されてきたものと解釈できると考えた。そこで、うつ病患者やアルツハイマー型認知症患者などの 様々な精神疾患で表情の表出異常にはどのような特徴があり、それぞれの基盤にある病態 本研究課題の核心をなす学術的「問い」である。 例えば、うつ病において仮面様顔貌といわれる表情の乏しさは、表情筋の動きが乏しいだ く、瞬きや視線の動きも少なく、これらは脳内のセロトニン濃度の不足を反映すると考えられてい る。アルツハイマー型認知症患者でも表情や視線の動きの乏しさが認められるが、この場合は の関心の低下、認知機能低下を反映すると考えられる。脳梗塞のある症例では、意図的な表情筋の動 きはできるが、喜怒哀楽の自然な表情は表出できないといった報告がされている。また精神疾 強制笑い、強制泣きのように随意的ではない表情が出現することがある。一方、正常人においても顔 面の右側に本来の表情があらわれやすいとされており、「顔は笑っているが、眼は笑 いうような言い方もされる。 したがって表情表出の異常と病態を明らかにするには、脳の様々なレベルで表情筋ごとにどのよう にコントロールされているかを明らかにする必要がある。そのためには、様々な神経レベルの 表情の異常を結びつけるだけでなく、神経生理学的手法を応用して表情筋を定量的かつ容観的 類・解析し、顔面表情筋の大脳や脳幹による運動制機構を明らかにする必要があると考えた。 memo