case 28 129 参考 冒頭に「問い」を書くのもよい。下記で紹介しているのは【(1)本研究の学術的 背景、研究課題の核心をなす学術的「問い」】の冒頭に解決すべき課題をまず書いた例で ある。その後に申請者らのこれまでの研究成果や予備実験の結果があり、この 研究の重要性がしっかりと伝わってくる。ただしこの例のように、本文のなる べく早い段階で解決すべき課題を書く場合には、【概要】に研究目的をしっかり と書いておく必要がある、審査委員が研究目的を【概要】で十分に理解してから ここを読むとなれば、【概要】から本文へと、項目の枠を超えて、よい流れを生 み出すことができるので非常にわかりやすい。 育代謝において、芽細胞と破細胞は中心的な役割を演じている。破育細胞は末梢血中の単球/ マクロファージから分化されることが知られているが、骨芽細胞は骨髄内に存在し、末梢血中 するという概念はほとんど知られていない。 我々は、野生型マウス大腿骨から骨髄単球を採取し、マクロファージコロニー刺激因子(M-CS 炎症性サイトカイン(INFa、IL-6) 刺激により骨吸収能を有する破骨細胞様細胞が分化誘 とを報告した。そして、ヒト末梢血単核球において、破骨細胞様細胞の分化誘導を試みるため 梢血単核球を象牙質上で培養し、M-CSFおよびINF a、IL-6、RANKL(破細胞分化 したところ、予想外にもTNFa、1L-6単独刺激では象牙質にカルシウム、リンを含む石灰化 子顕微鏡で観察された。末梢血単核球を同様に培養し、付着細胞の遺伝子プロファイルを確認したと ころ、TNE a、16単独刺数ではコントロールと比較して、芽細胞の分化には必須である mRNAの発現が有意に上昇し、芽細胞マーカーである ALPの発現が有意に増加していた の予備実験結果は、末梢血中に骨芽細胞様細胞が存在し、炎症性サイトカインにより活性化骨芽細胞 系細胞へ誘導することで、石灰化組織を形成していることを示唆している。 冒頭に「学術的「問い」」を書いた例