118 case 26 アドバイス 書こう 導入部には一般的な背景と解決すべき課題を 添削例 (1)本研究の学術的背景、研究課題の核心をなす学術的「問い」 申請者は、2p養法を用いてマウス系統(129SV、C57B1/6、CBA/ca、FVBIN、 NOD)からES細胞を独自に立し、検討した結果、以下のことが明らかとなっている。 1) 異なったマウス系統由来ES細胞は、サイトカイントFに対して異なった応答性を示す。 ち、血清条件下での自己複製が可能な系統ES細胞(129、B6系統)では、LIF-STAT 誘導されるが、できない系統ES細胞(CBA/ca、 告した (Otsu, Development 2015)。 申請者の研究内容が唐突。 2)転与太子IFCPの過剰発現でNOD-ES細胞は血まずは一般的な背景を書く ロアレ イを用いた遺伝子発現解析により、短期間の血清条件下で13Oに同死呪しているか、 NOD-ES 細胞では消失する遺伝子を探索し、LIFの標的遺伝子である転写因fTFCPを同定した。このTFCP 過剰発現により、NOD-ES細胞は血清条件下で自己複製でき、かつLIF標的遺伝子の誘導( 性)の特徴も129-ES型に転換していた。 3) TFCPはES細胞の自己複製に必須である:129-ES細胞のTFCPノックアウト(K 血清条件下で細胞に陥る(未発表)。 4) TFCPとSTAT3は協調して作用する:129-ES細胞におけるTFCPとSTAT3のChiP 再検討により、自己複製に必須なOCt4、SOx2、Nanog遺伝子などの近傍の領域にTFCPと 合が認められる(未発表)。 上記の結果から、TFCPの機能について、1)ES細胞の自己複製に必須であること、2)TFCP STA13と協調して自己複製に必須な遺伝子発現を制倒していることが予想できる。そこで、本研究で は、TFCPに着目し、どのようにしてES細胞が自己複製能を獲得し維持できるのかを明らかに なぜよくないのか? 導入部の書き方がよくない。例文では、申請者のこれまでの研究成果から書 いているが、まず書くべきことは、この研究に関連した一般的な「学術的背 景」である。 最初に、この研究の学術的な背景(つまり他の研究者が行ってきた研究内容 を中心としたもの)を簡潔に説明すること。その次に、申請者がこの研究分野 でこれまでに行ってきたこと、あげてきた業績を説明する(case25参照)・こ うすることで、申請者がどのような研究を行ってきて、どのような貢献をして