112 case 24 まとめてみればよい.そのためには他の人に口頭で説明するように書くこと。 そうすれば難しい。気取った言葉を使わないで、わかりやすい。理解しやすい 文章になる(case12参照)・ 例文2は、「政策』と「最終的な目的」という言葉をカットし、「展開」とし て書き直す。社会的インパクトを強調することもときには効果的だが、地に足 がついた目的や計画性をもっていることを審査委員に印象づけることの方が重 要だ. 改善例 例文1 仮説を「目的」にせず、本文から「背景」「目的」「展開」を抜き出して整理する (概要) 特別養護老人ホームの入居待ち問題の解消において、(かつて働いていた)潜在的な介護福祉士の 活用は主な手段のひとつとなり、各行政において再就職等のための研修を中心とした活用推進事業 進められている。潜在介護福祉士の活用は、短期的な課題解決としては有効な手段であるが、そこ は女性のライフデザインに関する様々な問題を含んでいる。 本研究は、潜在介護福祉士の活用から浮かび上がる、介護福祉士という職業の様々な問題点を、女 性のライフデザインを中心に調査していく。中長期的に潜在介護福祉士を活用するにあたっての問題 点はなにか、介護福祉土養成における課題はなにか、そして現職の介護福祉上への支援体制などを 心に調査を行う。本研究によって、女性のライフデザインの中で介護福祉:上という職業の意義が向上 すると考えられる。 なお例文1の「女性の生涯発達をテーマに捉えなおす』というのはどういう ことなのか?「さらにこの仮説を今後の女性の~への提言を目的とする』とあ るが、ここも具体的な内容がわからない。それぞれ具体的なものに書き直した。 例文2 (概要) 本研究では、取締役の責任軽減制度に対する損害賠償責任に関する日本の会社法について、その元 となっている米国の会社法との比較研究を行うことによって、同制度が具体的にどのような場面に適 応できるのかについて考察する。 会社法には、取締役の会社に対する損害賠償責任の一部を軽減できる制度がある(会社法 425条~ 427条、以下「責任軽減制度」)。しかし日本においては、責任軽減制度の利用が普及しておら 同制度が実際にどのような場面に適応できるかについても明らかではない。 本研究によって、日本の責任軽減制度の問題点を明らかにし、望ましい会社法の制度の在り方につ いて提案することができる。 『政策提言』をカットし、「展開」として書き直す