088 case 18 ないようにまとめ直す。「背景」では何が問題点なのか、解明すべきこと、町 らかにすべきことなど(つまり学術的「問い」)が書かれているかもう一度確 認しよう(ここではきちんと書かれている)・ 改善例 例文1 (概要) 2つに分かれていた「目的」を1つにまとめる 食育の生きた教材とも言われる学校給食ではあるが、単に食事を提供すればよいと誤解している教 師もいる。教職課程の学生や教員初任者に必要な指導が行われないと食育の充実と継続は難しい。し かし教員養成段階において学校給食を扱った授業を提供している大学は少ない。 本研究の目的は、学校給食を扱った教員養成段階における授業=教育実習=初任者研修の一連のプ ログラムを開発することである。給食を扱った授業については検討済みであり、今回は、教育実習及 び初任者研修における給食指導の実態把握に努める。さらに収集した事例を参考に給食指導に必要な 力量形成を図るための、調理実習の体験や、栄養学の知識と指導方法までも含めた、より発展性の る教育プログラムの確立を目指す。 例文2 「目的」を1つにまとめて、キーワードを太字にして全体を整理する (概要) 歯科心身症は他覚的異常所見に乏しく、精神的な異常が認められないにもかかわらず、痛みや異常 感を訴える疾患である。しかし、発症の原因や症状から患者の分類を行って適切に診断することは だ行われていないし、薬物療法が有効かどうかの評価も十分ではない。 本研究では歯科心身症患者を、痛みや異常感の症状ごとに分け、どの症状に対してどのような薬物 療法がより有効であるかの検討を行う。また、なぜ歯科心身症となるのか、発症の契機や症状を増悪 させる原因の解析から患者を分類する。さらに薬物療法を行う際に、症状の改善や悪化に関わる因子 を解明する。これらの結果から、歯科心身症患者のQ0L向上につながる、より効果的な診断法と 法の確立を目指す。 例文3 (概要) 分断されていた「背景」「目的」をそれぞれ1つにまとめる 染纖品は職人が作り上げる日常品であり、商品として流通しているため、制作年代や制作地の特定 が難しい。先行研究では都色の染織品、・間の更紗それぞれ個別に研究されていたが、河南省外 市で発掘された殿・周の更紗を軸に、都色と・周の結びつきを研究するものはない。 本研究は、2世紀から12世紀に発掘された古代中国・都色の染織品と同地域から出土した殿・周の 更紗を調査し、制作年・制作地の特定を行なう基礎研究である。この研究から、都色と・間の結び つきにおいて、人から人、地域へと広がる染織品の文様・技法が時代と共に変容する過程を読み解 本成果は美術史、歴史学、経済史などの研究に寄与できると考える。