case 18 .087 なぜよくないのか? 例文1は、構成が、目的①→背景→目的②となっており、「目的」が2つに分 断されている.また研究の「展開」がない(正確には目立たない). 例文2は、「目的」が2カ所に書かれていて、しかもその内容がほぼ重なって いる、具体的に見ていくと最初の「薬物療法が有効かどうかの評価』と次の 「どの症状に対してどのような薬物療法がより有効であるか、用量反応性に関 する検討を行う」が重なっている。そして「発症の原因や患者の分類を行うこ とによって、適切な診断を行えるようにする」と『痛み、異常感の症状ごとに 分け』「発症の契機や症状を増悪させる原因の解析を行い、患者を分類』とが ほぼ同じ内容である.また2カ所の「目的」の間にある「背景」で解決すべき 課題が十分に書かれていない点も改良したい。 例文3は、背景①→目的→展開①→背景②→展開②となって、「背景」と「展 開」がそれぞれ2つに分断されている。 このように「目的」や「背景」が2つに分断されている例は意外と多い.ス ペースが限られている【概要】では目的をまとめて1つにしたほうが審査委員は 理解しやすい。 どのように改良すればよいか? 分断された、あるいは重複した「目的」を整理する。研究目的は、裏返せば 「研究の問題意識」である.つまり研究目的とは解決すべき課題(「問い」)を 明らかにすることである、そしてこの研究でどのようなことがわかるのか、明 らかになるのか、応用があるのかなどを「展開」として書かなければならない。 例文1では分断された目的をまとめ、最後の「プログラムを開発する」が 「展開」にあたる部分なので、これを目立たせよう。 例文2の場合、ほぼ同じような内容の「目的」が2カ所に書かれていた.そ こで、「目的」の1つを「背景」の解決すべき課題として書き直し、さらに全 体を整理して書き直す.また研究のキーワードにあたるものを太字にする(も ちろん太字にしなくてもよい.この場合は『歯科心身症』)(case11,申請 のギモン25も参照). 例文3では、いま書かれている内容を、背景→目的→展開の順番に分断され