case16.979 象が広すぎて漠然とした印象を受ける。具体的にはどのようなことなのか、こ の例文だけからはわからない。また研究の「展開」(この研究によってなにが 明らかになるのか)が書かれていないのもわかりにくいと感じるポイントだ. 例文2は【概要】のすべてを使って「目的」を書いているが、明確でない(「背 景」や「展開」部分がない)。研究目的としている「教員養成課程全体を見据 えた検討』とは、いったいどのような検討なのか?そして、検討してどうす るのか?また、テーマ1~3は具体的なようにみえるが、「学習観を評価する 尺度の構成』と「縦断的検討』としてどのようなものを想定しているのかは審 査委員にはわからず、これも実際には中身が乏しい。 もとになった申請書を書いた方は若手研究者である、いくつかの申請書を チェックしてきた経験からいうと、若手研究者がこのような具体性に乏しい研 究目的を書くケースが多い.なぜ彼(彼女)らの研究目的は具体的でないの か?それは「展開」と「目的」の区別ができていないことに原因がある.つ まり、研究の「展開」にあたる部分を研究の「目的」として書いており、その 結果うまく書き切れていないことが多い。 どのように改良すればよいか? 具体的でない【概要】はどのように改良すればよいのだろうか?新たに書き 足さねばならないだろうか?このようなときは、まずは【研究目的、研究方法など の【本文】を読んでみよう。必要な内容は【本文】には書かれている。それを抜き 出してきて、不要な記載をカットする。 例文1では本文に次のような記載があった。 ・適度な有酸素性運動は高齢者の肥満、高血圧、糖尿病,メタボリックシンド ロームなどの生活習慣病を予防する ・EPA摂取は肥満・メタボリックシンドロームを改善し、脳神経機能の保 果がある ・有酸素性運動とEPA摂取の併用による肥満・メタボリックシンドロームの 予防・改善効果の報告はまだない これらを組合わせて、「背景」「目的」「展開」と整理して書いていくとよいた ろう. 例文2では、「教員養成課程全体を見据えた検討」を「目的」としているた めに書きにくい。そうではなく、その前に書いている「アクティブ・ラーニン