074 case 15 術的独自性と創造性】、そしてスペースに余裕があれば【(4)本研究で何をどのよう こまで明らかにしようとするのか】から重要な文章を抜粋して、 ・研究の背景:4~5行 ・ 研究の目的:2~3行 ・研究の展開:2行 くらいを目安にして書く.背景には研究で解決すべき課題(学術的「問い」) を加えること、「問い」があってこその、次に続く「研究目的」だ。 例文1ならばどのような「基礎研究』なのか説明しなければならない。目的 と「方法」を簡潔にまとめ、「背景」と「展開」を加えてみよう。この場合は 「連鎖移動反応の起こりやすさが鎖長依存性であるかどうかは明らかではない』 が未解明の問題点(「問い」)になるのでそれを加える。 例文2の場合【研究目的、研究方法など】の本文中から、 ・構文文法と文法化のかかわりについてはほとんど解明されていない ・REC受動の拡大過程の分析には大規模言語コーパスの利用が有益だが、そ の分析は行われていない と、この研究分野の解決すべき課題(つまり「問い」)や、この研究によって 何がわかるのか(つまり「展開」)などを抜き出してきてまとめる。 例文3は、ここでは分けて書くという申請者のよい工夫を生かして、そのう えで研究の「背景」を加える。なお「モデルを開発』とは何のモデルかはっき りしなかった。具体的に『授業モデル』と書き加えた。 改善例 例文1 「目的」と「方法」を簡潔にして、「背景」「展開」を加える (概要) これまで申請者はいろいろな竜子スピン共鳴分光(ESR)法を用いることにより、ハロゲン化アルキ ル置換反応を直接観察し、開始・成長・連鎖移動・停止の各素反応を個別に観測してきた。しかし連 鎖開始ラジカルから成長ラジカルへの過程において、連鎖移動反応の起こりやすさが鎖長依存性であ るかどうかは明らかではない。 本研究では、①実際のハロゲン化アルキル置換系を電子スピン共鳴分光法で観測し、系の中に存在 する反応活性種のスペクトルを調べる。②制街ハロゲン化アルキル置換によってモデルアルキル前駅 体を合成し、そこから発生させた構造の明確なモデルアルキルを子スピン共鳴分光法で観測する。 これらの視察から、活性種の鎖長、反応性、前末端基効果などについての情報を得て、ハロゲン アルキル置換反応の連鎖移動反応の機構と鎖長依存性についての詳細な検討が可能になると考える。