case 12 063 例文4は「疾患横断的」が登場するが、この単語は一般によく使われている ものだろうか. よい内容のものを書こうとすると申請書は堅い文章になりがちだ。「よい内 容のもの=格調の高い難しい文章」ではない。内容の良し悪しと文章の難しさ とは関係はない。添削してみたら自分で書いたものを読んでもわかりにくい、 どう直してよいのかわからない。という場合もあるだろう.また。短く説明し ようとして理解に必要な内容まで削ってしまうことがある.こういったとき に、わかりやすく書くためには? どのように改良すればよいか? 申請書では、格好よく書く必要も、また名文を書く必要もない。専門用語以 外の、難しそうにみえる単語は使わない。文章が難しいとき、わかりにくい 感じるときは、その分野でごく普通に使われる専門用語を使って、ポスドクは もとより大学院生でもわかるように説明するように書くとよい。また短い文章 で言い切るように書くことは多くの場合有効だが、実は堅い文章になりやす い.やわらかい印象にしたい場合には、一文が少々長くなっても、わかりやす く丁寧に説明することを心がけたい.難しい単語や語句はできるだけ簡単なも のに置き換える。例えばある単語が一般によく使われているかどうかは Goog などの検索エンジンで調べてみて、思い込みで判断するのではなく、そのヒッ ト数や内容から判断したい。 例文1は「誤り修正』を『誤り」と「修正』に分けて書く。 例文2は「自己複製の獲得」と「維持機構」を別々に、もう少し詳しく説明 する。 例文3の場合、『不存在』ではなく、単に『プログラムがないことがあげら れていた」で、「経験知』も「経験をもとにした」で十分. 例文4の「疾患横断的」をGoogleで検索すると約20万件ヒットする。その なかでは『疾患」と『横断的』と分かれた内容でヒットしている例も多いが、 『疾患横断的」もたくさん使われている.したがってこの場合「疾患横断的』 と使っても問題はないと判断できる.