case 01 .017 なぜよくないのか? 例文は私が書いた申請書の下書きだが、内容が整っておらず、どこに行き着 <(何をしようとする)のかわからないため、読んでいて苦痛である、また () に書いた注釈が多く、文章の流れを妨げる。できるだけ主題に向ってまっ すぐに書いていくために、まだまだ推の必要がある。だが実際には、例文の ような状態で提出される申請書は少なくない。 申請書は一度書いたらそれで完成というものではない。何から書いたらよい かわからない人はとりあえず書きはじめることが重要だが、書いた後で内容が 伝わるか考えながら何度も書き直すことはさらに重要.もちろん科研費に応募 しょうとする多くの研究者の悩みは、“申請書がうまく書 だが、まずは“下書きなしですぐに書き上げられる”という幻想を捨て どのように改良すればよいか? よい申請書をつくるためには、まず書くこと、書いて、それから直すこと。 文章が下手でも、内容がいまひとつでも、ともかく書くこと。書いたものがな いと、直すことができない!頭のなかで考えるだけではだめ。目に見える形 を準備して、その実物を見ながら直していくのがよい(ともかく書くための基 本は巻末の補遺1参照)・ 最初に書いた申請書の内容に満足できることなど、まずない。私の場合、最 初に書いた申請書を読み直したときには、いつも“なんて下手 離滅裂だ”と、この先の推敲のたいへんさに呆然となる。それ 何度も何度も直していく.できれば途中で誰かにみてもらって意見を聞くとな およい。自分自身ではわかっている部分が他の人にはわかりにくいなど、思わ ぬ点を指摘してもらえる。独りよがりの表現などをチェックしてもらえる。ど うしても他人にみてもらえない場合は数日おいて見直してみよう. そしてもう一度書いておくが、この本はひととおり書かれた科研費申請書 を、よりよいものにしていくためにどのように書き直していけばよいか、その 方法および具体例を解説したハンドブックである.ご参考に.