第3版のはじめに この「科研費申請書の赤ペン添削ハンドブック」の第2版が発行されてからこ の6月(2023年6月)で早くも4年になる。長くはない期間だが、その間、毎年 のように科研費の制度や申請書フォーマットの変更が続いた。その「科研費改革」 もほぼ完了し、今後、当分の間は申請書フォーマットの変更はないようだ。 今回の改訂の目的は、現在の申請書フォーマットに対応した構成に変えること と、いくつかの新しいcaseを追加することによって、申請書作成の際により使い やすくすることだ。また、新しいcaseの追加だけでなく、既存のcaseにも理系と 文系の例文を追加し、理系文系どの分野の申請者にもさらに役立つようにした。 姉妹書の「科研費獲得の方法とコツ」とともに使うことで、申請書の作成時によ り一層参考になることと思う。 科研費制度の大きな改革はほぼ完了したが、まだ効率化する部分は残っており、 (遅ればせながら)今後は審査においてもデジタル化の時代になるようだ、一部の 種目では令和6年度公募から、審査において従来の冊子体ではなく、PDFファイ ルをダウンロードしてタブレット等で行うようになる。いずれは全種目がそうな るのだろう. このように審査はデジタル化されていくのだが、申請書に記載するように求め られている内容自体にはなんら変更はない。デジタル化された一部の種目はカラー で審査されるようになるが、審査委員にわかりやすく書くという点で、書く際に 気をつけることは同じである。自分の研究内容を審査委員にきちんと評価しても らえるかどうかだ.ぜひとも科研費を獲得して自分の研究を進めていきたいとい う研究者のために、本書が役立つことを願っている。 2023年6月 児島将康