--- title: "補遺2: 研究支援者の申請書チェックの心構え" book: 科研費申請書の赤ペン添削ハンドブック 第3版 chapter: 補遺 pages: 361-362 images: page_0361.png ~ page_0362.png --- # 補遺2 研究支援者の申請書チェックの心構え 研究支援者の方々は、予想外に科研費セミナーへの参加が多いし、本書や姉妹書「科研費獲得の方法とコツ」の読者であることも多い。そのため本書を研究支援者の方々にもっと役立ててもらえるように、ここに研究支援者が申請書をチェックするときのポイントや心構えなどを書いておこう。 ## 審査委員になったつもりでチェックすること 研究支援者が科研費申請書をチェックするときに最も大切なことは、**審査委員になったつもりでチェックすること**。もし自分が審査委員だったとして、元の申請書を見たときにきれいで読みやすいと感じるかどうか、【1 研究目的、研究方法など】の【概要】をさっと読んでどのような研究内容であるかわかるかどうか、【本文】を読んで研究計画の進め方に納得がいくかどうか、などをチェックしていく。 ## 自分の意見に自信をもつこと 自分の審美眼、理解力、感性を信じること。"自分は研究者じゃないから""自分の専門分野じゃないから"などとは思わないこと。研究者から「なにがわかる!」といわれるかもしれない。しかし、**研究支援者に理解できないものは、審査委員にも理解できない**。ここは不十分だと感じることは、審査委員もそう感じる。きちんと丁寧に申請書を読んで、自分の意見に自信をもつことだ。 ## たくさんの申請書を読んで経験を積むこと 申請書をたくさん読んでチェックして経験を積んでいくと、だれでも申請書の重要ポイントがわかるようになる。"どのような点に注意したらよいか""きれいな読みやすい申請書とはどのようなものなのか""どのように直していけばよくなるのか"などがわかるようになる。自分の専門分野のものでも、経験を積んでいけば、ある程度対応できるようになる。 ## 意見をいうのに遠慮しないこと 1人の研究支援者が申請書をチェックしたとして、それはあくまでも1人の(1つの)意見にすぎない。どうしても限界がある。完璧ではない。しかしその意見は申請書の改良に必ず役に立つ。**意見をいうのに遠慮しないことだ。** 理想をいえば、1つの申請書を複数の研究支援者がチェックして、いろんな意見をいうのがよい。チェックする人間が多ければ多いほど、さまざまなポイントから申請書の欠点を指摘でき、そこを改良することで申請書の出来は必ずよくなる。 このような心構えをもったうえで、個々の申請書をチェックする。付録2に、研究支援者のためのチェック項目をあげるので参考にしてほしい。