--- title: "付録3: 実際の申請書の添削例" book: 科研費申請書の赤ペン添削ハンドブック 第3版 chapter: 付録 pages: 370-371 images: page_0370.png ~ page_0371.png --- # 付録3 実際の申請書の添削例 ここに私が実際に行った添削例を掲載しよう。私がどのように、どのくらい改善点を指摘しているのか参考になればと思う。この添削例は令和元年度に採択されたものである。研究内容と申請者がわからないように「ぼかし」処理をしている。 この添削例を提供してくれた方は、初めての採択のときから私が申請書のチェックをしており、これが3回目の採択である。経験を積んできたので、このときはノ最初に書き上げてきた申請書の段階でも出来はよかったのだが、それでも初回のチェックでは、何が書いてあるのかわからないくらいに赤ペンで修正箇所を書き込んだ。この添削例は3度目のチェックをしたときのものである。この後に修正したもので完成とした。 私がその申請者のチェックするのが初めての場合は、平均して5〜6回は書き直しを求める。 (児島将康) --- ## 添削例1:1ページ目(様式S-14 研究計画調書) > **参照画像:** ![page_0370](../images/page_0370.png) 基盤研究(C)(一般)の申請書1ページ目に対する赤ペン添削。主な指摘事項: - **レイアウトに関する指摘:** 「ぎっしりと詰まりすぎ。もっと余白のあるレイアウトを!」 - **概要部分の構成指摘:** 概要に「背景」「目的」「展開」の三要素を明示するよう指示 - **「問い」の分離:** 「研究課題の核心をなす学術的「問い」」として分けることで問題点がはっきりする、との指摘 - **太字の不要な使用:** 「なぜ太字?必要ない。」との指摘 - **具体性の要求:** 「具体的には?」との書き込み --- ## 添削例2:2ページ目(本文続き) > **参照画像:** ![page_0371](../images/page_0371.png) 基盤研究(C)(一般)の申請書2ページ目に対する赤ペン添削。主な指摘事項: - **見出しの活用:** 「ここも分けると読む方もわかりやすい」「ここにはこで 読む人もわかりやすくなる」 - **太字の乱用への指摘:** 再度「なぜ太字?」との指摘 - **フォントの統一:** 「ゴシック体に統一する」との指摘 - **項目構成の改善:** 「そうすると項目がみえてわかる」 - **具体性の追加:** 「もっと具体的に」「もう少しだけ大きく」 - **全体評価:** 「最初に比べれば、かなりよくなっている。もう少し!」 --- > **注記:** 添削例は実際の手書き赤ペンによるもので、研究内容と申請者が特定されないよう「ぼかし」処理が施されている。詳細は上記の参照画像を確認のこと。