かりにくさとスペース節約のトレードオフです。多少の節約になる程度であるなら 略号表記をやめることも検討すべきですし、そもそも節約になっていないのであれ ば中止すべきです。 GFPやDNA など常識レベルの略号以外については、少ないほど理解しやすい 略号の多用によりわかりにくくなっている申請書は、登場する要素が多すぎるケー スがほとんどです。要素数が多い場合、略号表記の有無にかかわらず理解は難しく なりますので、まずは申請書に登場する要素の数を減らすことを考えるべきです。 対応を明確にする 申請書は、過去の研究や申請者以外の研究と比較したうえで、どれくらい新しい のか・メリットがあるのかを説明することが基本です。こうした対比はさまざまな 場面で登場し、典型的な例では、 OK これまでの研究は〇〇〇だが、本研究は〇〇〇である。 といったような表現パターンです。こうした対比を行う際には、比較の前後で表現 を揃えると対応関係が明確になり、わかりやすくなります。 NG 〇〇〇の寿命は3ヶ月である。2年の寿命を持つ近縁のAAAの存在から…・・ 0K 000の寿命は3ヶ月と短い。近縁のAAの寿命は3年と長く、•・・ NG 〇〇〇が増えた結果、〇〇〇が減少した。 OK 〇〇〇が増加した結果、〇〇〇が減少した。 NG 0〇〇では形成されるAAAが、〇〇〇では存在しない。 OK AAAは、900では形成されるが、900では形成されない この例では〇〇〇とAAA、3ヶ月と2年、形成されると形成されないが対比の 関係にあります。NG例では比較の前後で表現や文型が統一されておらず何と何が 比較されているのか(何についての話をしたいのか)がすぐにはわかりません。 また、3ヶ月という期間を短いと思っているのか、長いと思っているのかは文章 全体を読まないとわからないため、審査員はこの文章をまず読んで、比較されてい る対象を見つけ出してから、改めて文章を読まないといけません。 174