えや観念をはっきり浮き立たせて書くために使うこともあります。また、丸括弧 ( )は略記号のほかに補足説明としても用います。 ■ 受身の文では「誰がそれをしたのか」、「誰がそう考えるのか」がぼけてしま う。 ■ イールドカーブのフラット化(長短金利差がなくなること)をもたらし、 このように、括弧は非常に便利があるがゆえに、多用する人が時々います。しか し、括弧による強調とは、文章を読む際の視線の流れを意図的に途切れさせること で、そこに視線を留め、内容を強調するという操作です。すなわち、強調を用いる たびに黙読の流れが断ち切られてしまい、読みにくくなってしまいます。 二重かぎ括弧『』は、書名を引用するときに用います。また、かぎ括弧の中に さらにかき括弧を入れたいとき、後者を二重かき括弧にします。 ■ 『寺田寅彦随筆集』には、…・・ 〇〇〇が「科学者としての『心』が大切だ」と言っているように、…・・ これらも、かぎ括弧の時と同様、使いすぎには注意が必要です。 また、シングルクオーテーション'や、ダブルクオーテーション"”を強調 として使う人も見られます。かぎ括弧に比べてオシャレに見えるからでしょうが、 欧文のための引用符をわざわざ和文で使う必然性はありません。対応する日本語が あるときはそれを用いるのが原則です。 いずれの場合にしても、そもそも、それは本当に強調すべきことなのか、につい てまずは考え直しましょう。 漢字・かな・カナ 文書のキーワードとなる名詞を中心に漢字で書き、その他の補助的な用語はひら がなにすることが基本ルールです。しかし、前後のつながりから平仮名ばかり続く と誤解されやすい場合にはあえて漢字に切り替えることも許されます。漢字があっ ても読みやすさを考慮して、ひらがなで書いた方がよい場合があります。文章全体 での統一は必須です。表3.2において、()内の表現は控えたほうがよいでしょう。 3.2 節 日 171