図やイラストは申請書用に作り直す 図を作る際に、論文や教科書からの図をそのまま用いたり、フリーイラスト素材 を用いたりする人も多いですが、統一感を生みにくく美しくありません。ほかにも、 ■ 著作権を考える必要がある ■ 異分野の審査員にとって、論文からとってきた英語の図表は理解しにくい ■ 申請書を(おおよそ)理解するためにピッタリの図やイラストはほぼ存在し ない ■ 図中文字の大きさを揃えながら図やイラストの横幅を調節することは難しい ■ 論文からとってきた図やグラフの図中文字は小さく読みづらい(読めない) 31 節 など多くのデメリットがあります。 申請書を(おおよそ)理解するうえで必要最小限の情報だけを示す図やイラスト を、申請書のためだけに作り直すことのメリットはかなり大きいです。 表3.1のように、論文の図と申請書の図は基本的なコンセブトが異なります。と くに情報量の違いには注意してください。作図に必要な元のデータが手元にある場 合は、それを用いて申請書用の図表を作り直すことを考えましょう。また論文ほど 正確性を要求されるわけではないので、元のデータがなくても極力同じになるよう にトレースすればよく、かなり自由に図表を作ることが可能です。 表3.1 申請書と論文の違い 情報量 理解のしやすさ 図の大きさ カラー 書き込み 申請書 仕事としてしぶしぶ読んでいるので、 必要最低限の情報でよい 論文ほど時間をかけて読まないので、 主張をひと目で理解したい 狭い紙面に押し込むので、図はオリ ジナルよりも小さくなりがち 基本はグレースケール →を書いたり、文字による補足説明 を入れたりすることも可能 論文 知りたくて読んでいるので、情報 が多いのは歓迎 コントロールや検定、網羅性など 形式が整っている必要がある サイズが決まっており、編集段階 で調節される 必要であればカラーを選択可能 しない 細かな図の描き方についてはここでは割愛しますが、PowerPointを用いる方法 が簡単で、トレース、曲線および頂点の編集、パスを開くあたりが使いこなせると 作図の幅が広がります。 165