(3)申請者の研究者としての将来性を判断する上で特に参考になると思われる事項について 現在鈴木さんは自らが考案したテーマを推進しています。彼女は神経科学の先駆的な研究を世界 に先駆けて明らかにしようと考えました。神経細胞が情報を伝達する機構を理解するには、高度な 技術を駆使することが求められます。共同研究先である渡辺明研究室では光遺伝学を使用して神経 活動を観察していますが、この技術は高度でありながら制約も多く、神経回路全体を解明すること が難しく、さらにデータ解析が複雑なため、正確な解釈が難しい可能性がありました。そこで彼女 は新たな手法に着目しました。寛気生理学は情報伝達を直接記録することができることが知られて います。したがって、この手法を組み合わせることで、神経回路の全体像を明らかにできるだろう と考えました。そこで独自の手法を開発し、神経回路の全体像を解明することに成功しました。さ らにデータ解析も容易になりました。この手法の工夫はプロジェクトに大きな進展を産んだことか ら、新たな手法を開拓する力を鈴木さんが有していることを示しています。 現在、彼女は当研究室の学部4年生の指導にあたっており、その学部生は神経科学を深く理解し ようとしています。彼女は自らの提案した研究を進める傍ら、後輩学生の研究指導にも全力を注い でいます。さらに、彼女はティーチング・アシスタントとしても、学部3年生の指導に取り組みま した。彼女は優れた指導力を持ち、学生たちからの頼も厚いです。 また、彼女は研究室の運営にも積極的に参加しています。研究室の消耗品の発注やセミナーの取 りまとめを担当し、常に責任感を持って仕事を遂行しています。彼女の貢献により、研究室の環境 が良好に保たれています。 以上のように、鈴木さんは優れた素質と研究に対する真摯な姿勢を併せ持ち、我が国の学術研究 の将来を担うのに十分な人材となりうることから、貴日本学術振興会の特別研究員として強く推薦 いたします。彼女の研究実績や指導力は優れており、特来の研究者としての成長が期待されます。 2.2 A B D 「評価書・推薦書」の要素 (11-8) 申請者の優位性|研究者としての強み 評価書・推薦書は「〇〇〇だから、〇〇〇力を持っている(から、すごい)」 ように、具体的なエピソードを元に能力があることを主張するのが基本です。ここ では、一般的に書かれることの多い能力とそれを示すエピソードとしてどのような ものがあるのかを列挙します。申請者の研究の現状を説明しつつ、それに関わるエ ピソードから申請者のさまざまな能力を主張していくのが自然な形です。あれもこ れもと総花的に能力を列挙するのではなく、ある程度、能力を絞って書く方が伝わ るでしょう。 主体性、研究態度 ■{研究室内/学会・研究会]での積極的な議論を通じて、何を研究すべきな のかを自ら考え提案してきた 必要な実験技術を自ら学ぶ姿勢 疑問点は自ら検証する F G K L M N 157