表2.6 予備データを示す項目と狙い 予備データを示すことが可能な項目 (B)背景と問い、(C)着想の経緯 (F) 研究方法・研究計画 (G) 準備状況 予備データの使い方 研究のきっかけ、独自性のアピール材料として 研究の方向性の正しさの証明材料として 研究がすでに始まっていること、研究遂行能力の アピール材料として うまくいかない場合の対応(プラン B)を書く 研究には、リスクの高い研究と低い研究があります。一般的に、調べた結果がど うであれ、何かしらの結果・結論が得られるタイプの研究は低リスクであり、特定 の仮説が正しいかどうかを検証する、たくさんの中からあるかどうかもわからない ものを探索する研究(変異体や化合物スクリーニングなど)は高リスクです。 高リスクの研究を実施すること自体はよいのですが、その成功がそれ以降の研究 計画の前提となっているのは、よほどのことがない限り危険です。 NG 本研究では、すべてのがん種を予防する化合物を同定した後に、作用機 序を明らかにする。 こうした研究計画だと、化合物が見つからなかった場合に、それ以降にすることが なくなってしまいます。高リスクの研究を実施する場合にはとくに、「うまくいか ない場合にどうするのか」について先回りして書いて、研究計画をしっかり考えて いることをアピールすることが重要です。 OK 仮に〇〇〇がうまくいかない場合は、〇〇〇や〇〇〇についても検討する。 OK 〇〇〇などが問題となり〇〇〇が示せない場合でも、〇〇〇については 明らかになると考えられることから、これを利用して〇〇〇を行う。 OK サンプルが予定通り集まらない場合に備えて、〇〇〇についてもサンプ ル収集を行っておく。仮にサンプルが余れば、これらについては〇〇〇 に利用する。 また、せっかく用意したバックアッププランも同様に高リスクの計画になっている と台無しで、リスクが減った感じはありません。 NG 本研究では、すべてのがん種を予防する化合物を同定する。仮に、見つ からない場合には、別の化合物ライブラリを用いて同様の解析を行う。 2.2 節 申 A B C D E F G H K L M N 109