研究項目が1つだけだと (4) 研究が失敗したときのバックアップがなくなる 現実的には 100%成功することはありえません。うまくいかないケースも当然あ ります。研究をはじめて最初の年にうまくいかないことが発覚した場合、どうしよ うもなくなってしまいます。 (5) 研究の発展性がなくなる あまりにも簡単な課題を設定すると、早々に研究計画を達成してしまった場合に することがなくなりますし、科学的な前進もわずかにとどまってしまいます。逆に、 非常に挑戦的で難しい課題を設定すると、研究期間を通して成果が何もないという 事態が起きてしまいます。大きなところを見据えつつ、着実に進んでいくためには 一点突破はリスクが高すぎます。 こうしたことから、おそらく大丈夫だと思われる手堅い研究項目と挑戦的な研究 項目を組み合わせた、2~3個の研究項目を組み合わせて、研究計画全体のリスク をコントロールすることがもっとも安定しています(図 2.11)。 また、2つ目以降の研究計画がそれ以前の研究の成功を前提としている場合は高 リスクな研究ですので、そうしたものを含めても構いませんが、手堅い研究計画と 組み合わせることでうまくいかない場合でも最低限の成果を確保できるようにして おくことが重要となります。 何を 2.2 節 申 A B ③ 研究のゴール(すごい成果) 研究のゴール(一定の成果) D E F G ● 図 2.11研究計画の手堅さと達成度のイメージ 安全・確実ではあるけどインパクトのない研究ばかりしていても、まとまった成 果にはつながりません(図2.11の①)。かといって、リスクの高い研究計画を土台 として次の計画を立てても安定度は増しません(②)。成功すれば結果オーライで すが、そうなるかどうかは誰も判断できません。転倒してしまうと何も残りません。 一番よいのは、おそらく達成できるだろうと思える計画を積み上げつつも、イン パクトを与えるような大きな仕事をすることです(③)。しかし、そのように都合 K L M N 103