のように、明らかにリサーチ不足による虚偽の説明は申請書に対する頼を損なう ので、独自性を主張する際には事前調査が欠かせません。「管見の限り見当たらな い」のような古めかしい表現をする人もいますが、ないと思っているならないと言 い切っても十分でしょう。 独自性、独創性、特色の違い 独自性 他の研究と比べたときの申請者ならではの優位性を意味します。たとえば、材料 や装置、経験、技術の優位性、新規性、先進性、唯一性、オリジナリティなどが該 当します。他と比べて有利かどうかに着目した言葉です。 独創性 他とは違うということですが、基本的にはアイデア・着眼点・考え方・アプロー チなど知的生産を指します。新しいアイデアや物の見方は新しい結果をもたらす可 能性を高める一方で、必ずしもうまくいくことの保証はありません。他と比べて新 しいかどうかに着目した言葉です。 特色 規模が大きい、あっちではなくこっちを試すなど、他とは違うかどうかに着目し た言葉です。他の研究と同じではないことは、新しい成果をもたらす可能性が高い ことから、一般的には好ましいことです。 ここで重要なのは、 ■なぜ今まで他の研究者はこのアイデアを〔思いつかなかった/実施できな かった]のだろう? という質問に対して明確な答えを準備しておくことです。これに答えがないと「他 の研究者も思いついてはいたが、くだらなさすぎて誰も研究しなかっただけ」や 「思いついてはいたが、現時点では誰も解決できない難しすぎる問題」という可能 性を否定しきれません。 他の人は無理だが、申請者だからギリギリ(できる/思いついた]と書くことで 研究の独自性を示し、なぜそういえるのかを説明することで妥当性を示します。 2.2 節 A B C D E F G H K L M N 91