研究のほとんどは他の人よりも素早く取り組んだり、大規模に取り組んだりしない と価値を持たないものであり、見えている成功例を後追いしてもち目はありませ ん。技術やアプローチ、ものの見方など、何かしらの点で新規のアイデアである必 要があり、新しい技術や材料を持たないのであれば、ほとんどが考え方の新しさを アイデアとして書くことになります。 また、いくら新しいアイデアであっても NG 雑草を投げて一番遠くに飛んだものの子孫を得ることを繰り返せば、空 を飛ぶ雑草が得られると考えた(くだらない)。 、朝起きて空を見れば、その日の天気がわかると考えた(簡単すぎる)。 NG 宇宙の果てに行けばよいと考えた(実現可能性が極端に低い)。 NG これまでの研究者は実験動物に対する愛が足りなかったためうまくいっ ておらず、実験動物とのスキンシップを通じて愛を深めることですべて がうまくいくと考えた(根拠不足)。 などはよくありません。これらの例はかなり極端なので、「さすがに、こんな風に は書かない」と思われるでしょうが、実際に、こうした例は形を変えて申請書中で よく目にします。 また、「他の人にアイデアを取られるから」とアイデアの肝心な部分を隠してし まうと、特徴のないありきたりな申請書になってしまい審査員を納得させられませ ん。研究費は、まだこの世に存在していない将来の結果への先行投資ですから、ど うやって目的を達成するのか、どういったアプローチで研究するのか、がわかる程 度には具体的なアイデアを書いてください。他の人はできないが自分ならギリギリ できるところを狙う必要があります。あまりにも細かい部分を説明しても分野外の 審査員には伝わりませんので、アイデアの詳細を説明しすぎることも不要です。 (5-3) 独自性・妥当性|妥当性・他の研究と比較して優れている点 どのアイデアもやってみるまでは、成功するか失敗するかはわかりません。しか し、体は1つですし、時間も研究費も限られています。そうした制約のなかでは、 より成功しそうなアイデアから試すべきです。 ■ このアイデアが(もっとも)うまくいきそうである、と考えられる根拠はど こにあるのか 無数に考えられるアプローチの中から、なぜこの方法を選択したのか 80