法を新しく開発する」という研究目的へと話が自然に展開します。 このように、問題が未解決であった理由を示すことで、問題解決の糸口がどこに あるかを示し、問題解決と研究目的をつなぐことが可能になります。 未解決であった理由はとても重要なので、別の視点からも見てみましょう。以下 では問題解決型の例を取り上げていますが、価値創造型でも同じです。まず、 ここで指摘した未解決問題がもし本当に重要であり、その解決方法も存在している ならば、すでに誰かがやっているはずである。 という考え方はとても重要です。この主張は「すでに解決方法があるにもかかわら ず未解決のまま残されている問題は、『実はそれほど重要ではない』あるいは『現 時点では難しすぎて解決できない』」という考え方と言い換えることも可能です。 申請者としては「この未解決問題は重要で、解決可能だ」と主張したいのですか ら、当然、こうした考え方は認められません。こうしたことを防ぐためには、 ■ 問題としては認識されていたが、技術や材料、装置などの不足により、これ までは研究したくてもできなかった(しかし、申請者ならできる)。 ■ そもそも、それが重要な問題だとは認識されておらず、これまで放置されて いた(しかし、申請者はそれが重要であることに気づいた)。 のように、問題が未解決のまま放置されてきたのは、問題自体がくだらない、難し すぎるから、といった消極的な理由ではなく、もっと別の理由があると説明する必 要があります。 OK これまでは主に形態に着目した解析は盛んに行われてきたが、性質はお おむね同じであるとの考えから、〇〇〇の違いに着目した報告はほとん ど存在しなかった。 OK これまでは〇〇〇の計測精度の限界は〇〇〇で決まっており、それ以上 の精度での計測は理論上不可能であると考えられていた。 OK 〇〇〇に対する認識は、〇〇〇以来、ほとんど変わっていないままである。 そして、続く「研究のアイデア」において、未解決の原因となっている障害を申請 者なら突破できる、と書くのです。 ここで、問題が未解決であった理由が真実かどうかは必ずしも重要ではありませ ん(もちろん真実であるべきですが、分野外の審査員にとってはそれが真実である 2.2 節 申 A B G K L M N 67