ここに書く内容は「国際平和」や「人類の幸福」といった大きなものだけでなく、 「〇〇〇の理解を妨げていた」や「〇〇〇が〇〇〇であるかは不明のままであった」 といったもっと範囲を絞った学術的な内容でも構いません。ただし、その場合には、 この研究が潜在的には多くの人にかかわりうる問題であることにしておかないとい けません。 何を NG これまでに〇〇〇に関する報告は少なかった。 NG 0〇〇は研究されていなかった。 のような主張をしたところで、そもそも研究とはこれまでに実施されていないこと を行うものですので、大した説得力を持ちません。また、関連する研究がないこと は必ずしも研究する必要性を意味していない点にも注意が必要です。そうではなく、 ■ この問題を扱うべきである:緊急性が高い、すでに問題が顕在化しており、 弊害もある。 ■ あなたなら(この研究室なら)解決できる:他の人にはない技術・アイデ ア・材料・装置などを申請者(ら)は持っており、この問題に答えを出せる。 をともに満たすような問題設定を心がけてください(どちらかだけではダメです)。 (4-2) きっかけ|状況変化 問題解決型と異なり、価値創造型の場合はきっかけを説明することは少し難しい ですが、それでも、技術革新や新たな資料の発見、見直しの機運が高まっている、 これから問題になりそうである、など研究を開始するきっかけが何かあるはずです。 他にもできることやすべきことがたくさんあるにもかかわらず、とくに何のきっか けもなくまったく違う研究を始めようとしても、ほとんどの人は納得できないで しょう。 OK 青い色素は神経保護の役割を持つことが報告されたため、青い色素をマ ウスに投与し…・・ OK 近年、徳川理蔵金に関する新しい文献が発見され、それによると〇〇〇 に埋蔵金があると考えられたがまだ試掘されていない、そこで・・・ このような説明であれば納得できる人も多いのではないでしょうか。きっかけを 示すことで研究内容に説得力を持たせることが可能になります。 2.2 節 A B G K L M N 65