この「(9)未来の状況」は「(3)少し前の状況」や「(6)現在の状況」との対 比であり、過去または現在よりもよくなる未来を提示する必要があります。申請書 の物語はハッピーエンドしかありません。 (8)研究計画 まず、手下をやっつ けます。つぎに.... (8)研究計画|プランB 勝てない場合は、 先にレベルアップ (9)未来の状況 これで魔王を倒して 平和を取り戻します まず、〇〇〇をします。 うまく行かない場合 つぎに... は、〇〇〇をします 図 2.5 申請書の物語の後半部 肺がんだけでなく、 他のがん治療への 応用も期待できます 2.2 節 どのように話を膨らませるか 短い申請書であればここで紹介した、物語パートの前半は、「(2)背景・重要性 →「(3)少し前の状況」→「(4)きっかけ」→「(5)独自性・妥性」→「(6) 現在の状況」→「(7)研究目的」という基本的な構成で十分でしょう。 要素 問題解決型 (2)背景・重要性 問題が起きる前振り (3)少し前の状況何がわかっていたか (4)きっかけ 問題に遭遇 (5)独自性・妥当性 問題解決のアイデア (6)現在の状況 アイデア後の状況 (7)研究目的 何を明らかにするのか ■ 図 2.6 申請書の物語の前半部のもっとも単純な構成 しかし、申請書の分量や内容によっては、このシンプルな構成では少し短かった り、単純すぎたりする場合があります。では、もっと長く複雑な内容を伝えたい場 合にはどうしたらよいのでしょうか?個々の要素をより詳しく書くことも答えの 1つですが、話のテンポが悪くなるため、審査員に対して魅力的に映るか?と問 われると微妙なケースもありそうです。 申請書の話題を前に進めながらも話を膨らませるにはもっと良い方法があり、た とえば図2.7のように要素を追加する方法があります(2段構えの法則)。 「(4) きっかけ」で問題に遭遇し、これまでに「(5)独自性・妥性」に基づき 色々と研究された結果、「(6)少し前の状況」に示すように、ある点については理 解が進んだが、まだ重要なのに明らかにされていない点も残されていた。この 43