申請書は物語だ 申請書の物語の前半部のうち、「(2)背景・重要性」と「(3)少し前の状況」は、 申請書を理解するための前提や現状を説明する前振りです。「(4)きっかけ」によ り研究するきっかけ、必要性が示され、その後、研究の「(5)独自性・妥当性」と そのアイデアの結果を「(6)現在の状況」としてまとめます。 「(4)きっかけ」から「(6)現在の状況」までは、基本的にはひとまとまりの セットです。何かしらの問題を解決する問題解決型であれば、問題があり、それを 解決できるかもしれないアイデアを思い付き、そのアイデアに関連してこんなこと がわかっている、という構成です。新たな価値を提示する価値創造型であれば、あ るきっかけを機に、さらにこうすればこんな価値が新たに提供できるだろうと考え、 だから本研究でそれを推し進める、となります。 「(7) 研究目的」より後が研究計画の後半部です。目的を達成するための具体的 な「(8)研究計画」が示され、それがうまくいかない場合にはどうするのか、どれ くらいうまくいきそうなのか、それらの準備状況はどうなっているのか、を説明す ることで、この研究の実現可能性が高いことを示すという構成です。 (2)背景・重要性 あるところに要害の 村がありました (3)少し前の状況 長い間、魔王との関 いは均衡していました 肺がんは部位別のが ん死亡数のトップで あり... これまでにもさまざま な取り組みが行われ てきました (4)きっかけ 魔王が急に力をつけ、 お姫様は捕まりました (5)独自性・妥性 伝説の勇者になれば 魔王を倒せると考え ました (6)現在の状況 青物の香りました (7)研究目的 これで魔王を倒します しかし、根本的な解決 策はまだ見つかってい ません こうすれば肺がんを克 服できると考えました 図2.4 申請書の物語の前半部 解決の糸口となる予備 的な結果を得ました これで肺がん治療薬 を開発します 最後に、この研究が完成したらどうなるかを説明します。研究の完成により「(9) 未来の状況」はどのように変化すると考えられるのか、どんな素晴らしい世界にな りえるのか、を語り希望とともに申請書の物語は終わります。 42