きない、理解が妨げられている、不利である、など何かしらの弊害が顕在化して 困っていることが研究のきっかけです。 いまある世界をさらに良くする「価値創造型」では、新たな価値をもたらす新技 術の開発や普及、機運の醸成につながるイベント、社会情勢の変化などが研究の きっかけです。 (5) 独自性・妥性 どういった理由・根拠でこの研究は独自なのか、または妥当であるのかを明確に したうえで、きっかけに対してどうすればよいと考えたのかを書きます。単にこれ まで研究されていないからではなく、無限に考えられるアイデアのなかで、なぜそ れがもっとも〔筋が良い/勝ち目がある/妥当だ/貴重な時間と資源を投入しても よい/真っ先に試すべき]と考えられるのか、どこに申請者の工夫やアイデアがあ るのかを書きます。 (6) 現在の状況 申請者が提案する独自のアイデアに関連して何がなされてきたのか、何が示され てきたのかを書きます。ここで書く内容は本研究に関する最前線であり、本研究を 通じて真偽の検証や改善・改良などのためのスタート地点です。そのため、申請者 がさらに(議論/改善/開拓/研究]する余地があると考えている内容を書くよう にします。「少し前の状況」で書く内容との違いに注意してください。 (7) 研究目的 「どうするか(方法・手順)」だけではなく「本研究で何を明らかにするか」、「何 を示すか」を書きます。時々何をするかだけを目的に書いている方を見ますが、方 法や手順は目的を達成するための手段であり目的そのものではありません。手段は 研究計画で書くべき内容です。 さらに、メイン目的とは別にサブ目的をもう1つ書いておくと難易度の調整が しやすく、バランスが良くなります。多すぎる目的は研究範囲が絞りきれていない 証拠ですので、サブ目的はせいぜい1つです。 (8) 研究計画 研究目的をどのように実行するかについて、主に研究の方向性と研究のゴールを 中心に書きます。本研究が現実的な研究計画であることを審査員に理解してもらう ために、ある程度は何をどうするかについて記述する必要はありますが、研究手順 の細かな部分までを具体的に書いても分野外の審査員は理解できず、伝わりません。 論文における「材料と方法(Materials & Methods)」のような 2.2 節 39