2.2 #料費のコツ 節 申請書の要素と構成 申請書の要素と構成 研究内容がさまざまであるように、申請書の内容もさまざまです。しかし、この 事実をもって、あなたが「申請書には明快なルールなどない」とか「科学的に正確 でさえあれば、どのような書き方をしても理解してもらえるはずだ」と考えている のであれば、それはもったいないです。なぜなら、申請書の要素や構成を理解せず に説得力のある申請書を書くことはかなり難しく、経験やセンスが必要になります。 本書は、まさに申請書における要素(何を)と構成(どこに書くか)を扱ってお り、これらは型紙や下書き、定理のようなものです。そうしたある種のテンプレー トに従うことで、本当に大切な研究計画を考えることに時間を使うことができます。 申請書の要素 申請書における「要素」とは、背景・重要性、独自性・妥性、研究目的、研究 計画など、特定の役割を持って書かれた文章のひとかたまりを意味します。背景に 研究計画を書いたり、あちこちで独自性を書いたりしてはいけません。基本的には、 1つの要素に他の要素を混ぜてはいけません。聞かれていることにズバッと答えて ください。 本書では申請書を構成する 11の要素を設定しています。また、これらの要素の 一部は異なる切り口で繰り返して問われますので、本書では、要素とは別に申請書 で求められる 15の項目を設定しています。項目はビルの1階、2階のような単位 であり、1階にも2階にも営業課があり、3階には複数の課がある、というように 必ずしも要素とは対応していません(図2.2)。 本書では、実用性を重視し、申請書で求められる(A)~(0)の15の項目に 沿って解説しますが、申請書のそれぞれの機能を考える時に本当に重要なのは(1) ~(11)の要素です。まずは、どういった内容が求められているのかを理解して おいてください。 (1)概要 研究内容や要素の一部を事前に提示しておくことで、本文への導入をスムーズに します。審査員によっては、申請書を真面目に読むかどうかを決めるための判断材 料にしている場合もあるでしょう。人の第一印象が最初の数秒で決まるといわれて いるように、申請書の第一印象も概要で決まってしまいます。 2.2 節 申 37