評価してもらうことです。やりたいことが相手に伝わらないと、評価されるかどう かのスタートラインにすら立てません(図2.1参照)。 超大型予算の申請書では、あえて耳馴染みのない単語や表現を用いることで、新 規性とインパクトを打ち出す、という高度なテクニックがしばしば用いられます。 「よくわからないけど、なんだかすごそう」というアレです。しかし、通常の申請 書では、こうしたテクニックは不要であるばかりか、伝わらず評価されないという 点で不利に働きます。まずはシンプルにわかりやすく相手に伝えるという基本に 従って研究課題名を設定してください。 研究の内容や特徴を課題名に反映させる NG がん治療薬の開発 NG シェークスピア研究 このように、特徴のない研究課題名だと、あなたの研究がどういったものである か、多くの他の研究とどう違っていてどこが新しいのかを予想できません。申請書 を読み進めれば、こうした疑問に対する答えはいてあるのかもしれませんが、言 い換えれば、読まない限りはわからないということです。審査員からすると「よく わからないまま読む」という余分な手間がかかるうえに、凡庸な印象から読み始め ることになりますので、有利な評価は得にくくなります。 さらに読みたいという興味を掻き立てるような魅力的なものにする 審査員や資金の出し手(とくに出資者が審査員も兼ねるような民間財団などの場 合)は、社会に影響を与える研究や科学を前進させる研究に資金を出して応援した いと考えています。研究課題名は、あなたの研究がまさにそのようなものであるこ とを審査員に伝える最初のチャンスです。研究計画をもっと読んでみたいと思わせ ることができれば、高い評価を得る可能性は高まるでしょう。これも先と同じく研 究の内容がわかるような課題名にすること、さらに、扱っている内容が多くの人や 重要なことに関わりうるものであることが伝わるように書くと効果的でしょう。 NG 新規構造のネジの開発 OK 高速鉄道の激しい振動条件下でも決して緩まない新規構造のネジの開発 1.6 節 33