大 選択すべき研究テーマ 多様性スピード 000 o 小 小 図1.5 問題の重要性 大 選択可能な研究テーマ(●)は多いが、実際に選択すべき 研究テーマ(●)は少ない ①対象の重要性 すでに多くの人が重要だと認識している「長年の未解決問題」に答えを出すこと ができれば、高く評価されます。たとえば、2つ以上の異なる説がある中で、どち らが正しいのか明らかにする、これまで多くの人が挑戦してきたものの未解決だっ た問題に答えを出す、などはこれまでに多くの人が関わってきていることから、重 要性が担保されている問題です。 その他に、問題の解決や新たな取り組みによって、従来の物の見方や考え方の大 幅な変更につながる研究、これからの研究の方向性や社会のあり方や市民の行動を 変容させる研究、も扱うべき重要な問題です。ただし、この場合は問題の重要性に ついて審査員を説得する必要があります。 NG わたしの家の庭石の産地は不明なので、本研究で明らかにする NG がん患者の読書傾向を明らかにする たとえ研究が最大限うまくいったとしても、ほとんどの人にとってはどうでもよ い結果しか得られない研究も山ほどあります。こうしたテーマは、どんなに優れた 方法で研究しようとも、研究の重要性を納得してもらうことは困難です。自己満足 で終わってしまう研究はおもしろい研究テーマといえません。 研究の重要性を考える際に、多くの人は「本研究は未解明のことを扱っているか ら重要である」という主張をしがちです。しかし、注意してもらいたいのは、未解 明であるも研究すべきである、という事実です。未解明のまま残されている問題の なかには、くだらなさすぎるために誰もあえて研究をしてこなかった問題が結構な 割合で含まれています。その研究がなぜ重要だと考えられるのか、を明確に示すこ とができる課題を選ぶ必要があります。 14