とはいえ、説得力をもってわかりやすく伝えるための基本的な技術・考え方は、 申請書や論文に限らず、すべての文章作成において役立つはずです。とくに根拠を きちんと示しながら論理的に書くことが求められる科学的な文章との相性は良いは ずです。 本書の使い方 本書では申請書の基本的な書き方を具体例とともにお伝えします。しかし、書き 方には絶対の正解はありませんし、ましてや絶対に採択される書き方はありません。 研究分野や申請者の属性などによっても何が良い申請書なのかは変わってきますの で、本書の内容に過度にとらわれず、「納得できる部分だけをつまみ食いする」と いったスタンスを推奨します。新たな気づきを得るためのヒント集としてお使いい ただければと思います。 表記ルール 本書では具体的な例文を挙げて説明していきます。その際に、以下のルールにし たがって表記しています。 具体的な例文を示し、推奨する書き方をOK、推奨しない書き方をNGとしてい ます。 OK NG また例文中の表現にバリエーションがある場合は、以下のルールに従って表記し ています。 ():書いても書かなくてもいいオプション的な内容であることを意味します。 し:言い換え可能な別の表現を意味します。この中から、適切な言葉を1つ選ん でください。 0OO、AAA:適当な詰あるいは文が入ります。何が入るかは文脈によって異な ります。 内容によっては〇〇〇やAAAに文字を入れるだけでは、文章としてうまくつな がらない場合もあり、言葉遣いの微調整は必要です。テンプレートをそのまま利用 してうまくいくケースは少ないので、無理に当てはめるのではなく、何を書くべき かを十分に理解したうえで使ってください。 11 節 3