===== Page 179 ===== 弱い表現 ■ 0〇〇を明らかに{していきたい/したい」。 →明らかにするのは申請者なので、できればそうしたい、という表現よりは 絶対にそうするんだという強気表現がおすすめです。申請者が「できないか もしれない」と半半疑であることを第三者である審査員がじて評価する ことはできません。申請者の立場としては、「〇〇〇を明らかにする」 い切ったうえで、その是非については審査員に委ねます。 ■ ■ 〇〇〇と考えられることが示唆された。 ~は〇〇〇の1つであると考えられる。 →「1つである」と言い切って強めの表現にするか、「1つだと考えられる」 のように弱めのニュアンスであったとしても、もっとシンプルに表現します。 「1つである」と断定している一方で「と考えられる」とそれを否定するよ うな表現は自信があるのかないのかよくわからず、中途半端な印象です。ま た、一般的にそうだと考えられている、ということをいいたいのであれば 「1つだと考えられている」となります。文末が長い割に主張が弱くまわり くどい印象を与えます。 説得力する表現・期待を持たせる表現 ■申請者らはすでに、・・・を{見出している/明らかにしている」。 ■すぐに(研究/解析]を始めることが可能である。 ■申請者(ら)が〔発見/開発]した…・ ■申請者は(前期公募班/〇〇〇領域〕に参画し、・・・ 新学術領域や学術変革の公募班では2年ごとに公募を行います。とくに前期から 引き続いて後期に応募している、過去の領域から継続して申請している、といった 事情を審査員は知りませんので(調べればわかりますが、積極的に調べるモチベー ションはありません)、自分でアピールすることが重要です。他の研究費でも同じ で、審査員に知っておいてもらいたいことは自分から言わないと伝わりません。 3.5 節 3.5 #料研費のコツ 節引用文献のテクニック 申請における引用文献 申請書中において文献を適切に引用することで、研究分野の背景を正しく理解し それに基づいて計画が立案されていることを示したり、自分の過去の業績をアピー 179 ===== Page 180 ===== ルできたりと、多くのメリットがあります。一方で、審査員にはすべての引用文献 をチェックしている時間はないので、何かしら書いてあれば十分です。そのため、 引用文献は最小限のスペースで記載するようにし、本文や図表を充実させた方が、 伝わる申請書になります。 本文中に文献を書く 筆頭著者名(family name)と出版年が最小セットです。これに、雑誌名を含め たり、巻号とページ数を含めたりすると、分量が増えていきます。文献部分が長す ぎると、本文を黙読する際に視線の流れが中断されてしまい、内容が理解しにくく なります。なるべく読む邪魔をせず、紙面を節約するという意味から、著者名と出 版年のみのスタイルを推奨しています。 ただし、挑戦的研究のように研究遂行能力を書くスペースが限られている場合は、 本文中での研究遂行能力のアピールが重要になります。申請者らが発表した雑誌が 有名であったりする場合は雑誌名を強調するように太字や、イタリック、太字+イ タリックなどを考えてみてもいいでしょう。 0〇〇であることを明らかにした(Suzuki et al, Nature 2018)。 0〇〇であることを明らかにした(Suzuki et al., Nature 45(5):217-22 0〇〇であることを明らかにした(Suzuki et al, Nature 2018)。 一般的には、複数の文献を引用するときには出版年が古い順に並べ、同じ出版年 ならアルファベット順に並べます。1つの文のあちこちで文献を引用すると読みに くくなるので、文末にまとめて、カンマかセミコロンで文献を区切るのが一般的で す。ちなみに、引用文献は句点の前に配置するのが一般的です。時々逆になってい る人を見かけます。 NG OOOと(Tanaka et al., 2017) 0〇〇がされている。(Suzuki et a そのため…・・ OK 〇〇〇が示されている(Tanaka et al., 2017; Suzuki et al 引用文献は角括弧でもよいかもしれない また、好みは分かれると思いますが、一般的な丸括弧()で引用文献を括るの に代えて角括弧[]で括るのはどうでしょうか? green fluorescent protein (GFP)[Suzukiet al, 2020]は、 180