===== Page 74 ===== 研究動向と位置づけ・着想の経緯・研究の意義 #科研費のコツ27扱う問題が「重要な」未解決 問題であることを示す #科研費のコツ28着想の経緯 #科研費のコツ29トートロジーは危険 #料費のコツ30 国内外の関連研究はない? #料研費のコツ 31今=弊害、あなたが=独自性、 扱う理由=意義を明確に #科研費のコツ32 この研究はどんな研究であるか を明確にする #料研費のコツ 33「位置づけ」に迷ったら #料研費のコツ34 研究のアイデアには根拠が必要 「研究動向と位置づけ・着想の経緯・研究の意義」に迷った らこう書こう 「研究動向」を言い換えると・・・・・・本研究に関連したこれまでの研究、国内外・ 在過去を含めた研究の潮流、どのようなアイデアや方向性で研究が行われている (きた)のか 「位置づけ・研究の意義」を言い換えると・・・・・研究分野における本研究 立ち位置/役割/意味づけ}、この研究はより大きな目的を達成するうえで、どの 部分に対してどのような進捗を得るものなのか 「着想の経緯」を言い換えると•・・・・・そのアイデアはどこから来たのか、なぜ数ある 問題のなかから本研究で扱う課題としてこれを選んだのか、なぜ数ある解決方法の なかでこの方法がもっとも筋が良さそうだと考えたのか 具体例 本研究の着想に至った経緯や、関連する国内外の研究動向と 本研究の位置づけ 申請者を含め、これまでマウスの大脳皮質に存在する複数の神経 核を対象として、それらの神経がどのように機能し、行動に影 を与えるかについて解析されてきた前。しかし、最近の研究から、 社会行動に直接関与していると考えられるニューロンは神経核の全 ニューロンの半分以下であり、同じマーカー遺伝子を発現している ニューロン集団においても、神経投射や生理機能が異なっているこ とが明らかにされている[文献。こうした結果は、これまで均質な 集団だと考えられてきた社会行動制に関与する神経は、実際に は多様なニューロンで構成される不均一な集団であることを示して いる。そのため、申請者は、生体内での遺伝子発現を1細胞レベル で測定可能な空間トランスクリプトームを用いることで、神経活性 と社会行動をより高い精度で関連づけ、真に社会行動の制御に関わ (3-2.3)少し前の状況 自分・他人の貢献 (5-1)独自性・妥当性 着想の経緯 (5-2)独自性・妥当性 研究のアイデア 74 ===== Page 75 ===== っているニューロンを新たに定義できると着想した。 本研究は、これまでの集団レベルの解析よりもはるかに高精細な 解析を可能にするものであり、いまだ十分に理解されていない社会 行動に関わるニューロンの特定に向けた試みであると同時に、他の ニューロンにおける空間トランスクリプトーム解析のための先駆的 な研究でもある。 (5-4)独自性・妥当性 研究の位置づけ・意義 一般化例 一般には先に、国内外の研究動向を書き、続けて着想の経緯、位置づけを書きま す。 これまで、〇〇〇については〇〇〇を〇〇〇した報告や〇〇〇の〇〇〇を明らか にした報告などが〇〇〇であることが報告されている。また、申請者らも〇〇〇が 000であることを明らかにしてきた(3、少し前の状況)。このように/こうしたこと からん、000は〇〇〇であり、〇〇〇を〇〇〇することで〇〇〇を明らかにでき ると着想した(5、独自性・妥当性)。実際/すでに!000は〇〇〇であること1が明 らかにされており/を報告しており!、〇〇〇が〇〇〇である河能性は高い/こ とに矛盾はない/ことを確認している/ことを活かして本研究では/〇〇〇から効 率よく研究を開始できる!(6、現在の状況)。 本研究は〇〇〇を〇〇〇することから、これまで〇〇〇であった〇〇〇に対して、 初めて〇〇〇するものである(5、独自性・妥当性)。 科研費|基盤、若手、スタートアップ 田 2 該当する項目:(3)本研究の着想に至った経緯や、 関連する国内外の研究動向と本研究の位置づけ(2、 3ページ目) 分量:0.5~0.8ページ程度 基本的にはここで書くべき要素をすべて含めるこ とになるので、油断するとすぐに行数が増えてしま う。コンパクトに書けるところはコンパクトに。 要素:(3) 少し前の状況、(5)独自性・妥当性 研究動向(背景)を先に書いて、それに続けて着 想の経緯を書き、最後に位置づけを書く。 2.2 節 申 A B C D E F G 3 K L M N 75 ===== Page 76 ===== 科研費|挑戦的研究(萌芽) S-42-2,3 該当する項目:本研究構想が挑戦的研究としてどの ような意義を有するか(様式 5-42-2、3ページ目) 分量:0.6ページ程度(着想の経緯) 0.4~0.5ページ程度(研究の位置づけ・意義) 他よりも着想の経緯や意義を書く分量が多いのが 特徴。 要素:(5-4)独自性・妥当性|研究の位置づけ・研 究の意義 「着想の経緯」と「挑戦的研究としての意義」をそ れぞれ分けて書く。似たようなことを重複して書か ないように注意。 学振 該当する項目:研究の位置づけ(1ページ目) 分量:0.4ページ程度 「これまでに研究されていないから意義がある」と 書いてしまいがちだが、新しいことはその研究の価 値を担保するものではない。 要素:(3)少し前の状況、(5)独自性・妥当性|研 究の位置づけ・研究の意義 「これまでの〇〇〇から、〇〇〇できると着想した (着想の経緯)。これまでの研究はこうだったが、本 研究はこうなので、こういう研究だといえる(位置 づけ)」のようにシンプルに書く。 「研究動向と位置づけ・着想の経緯・研究の意義」の要素 ここでは、関連する国内外の研究と比較しながら、本研究計画がどういった意味 を持つのか、なぜこの方法が妥当だといえるのかについて説明し、審査員を説得す るためのパートです。 申請者が主張していないことについて、審査員が積極的に意図を汲み取って評価 することはありえませんし、単にすごい・新しい・重要だと連呼するだけでは審査 員を納得させることはできません。 (3-2) 少し前の状況|他人の貢献 研究の背景と同じく、新しい研究はこれまでの研究の影響を受けるので、ここで 76 ===== Page 77 ===== は、これまでの国内外の関連する研究動向を紹介します。「(B)背景と問い」や 「(D)独自性・独創性・特色」でもこれまでの研究を紹介し、これらは明確に書く 内容は互いに関連しており区別が難しいですが、大まかには以下のように役割が異 なっています。 表2.4 背景と問い、研究動向と位置づけ・着想の経緯・研究の意義、独自性・独創 性・特色の役割分担 これまでの研究を書く項目 (B)背景と問い (C) 研究動向と位置づけ・ 着想の経緯・研究の意義 (D) 独自性・独創性・特色 役割 ■ ■ 研究状況を説明するための、事実としての研究紹介 残されている課題を明らかにし、本研究の必要性を示すた めの研究紹介 例)これまではこうだったが、こんな問題が残っていた ■ ■ 着想の経緯、アイデアの確からしさを示すための根拠紹介 これまでの研究の流れの中で、本研究の妥当性や意義を示 すための研究紹介 例)これらが示されているから、こうできると考えた 例)本研究はこういう点で、こんな研究であるといえる ■本研究の独自性を示すための、比較対象としての研究紹介 例)これまではこうだったが、本研究はこうだから独自だ 何のために他の研究を紹介するのか、を意識しながら書き分けるようにしてくだ さい。何も考えずに書くと似たような内容になりがちですが、ほとんどの場合、同 じ内容を繰り返し書くほどのスペースの余裕はありませんので、意識して書き分け ることが重要です。 OK これまでに、〇〇〇は〇〇〇であることが知られている[引用文献]。さらに、 〇〇〇が〇〇〇に関わることも報告されている[引用文献]。(こうしたこと から、申請者は…・・と着想した) OK これまでの研究は主に〇〇〇であった。(これに対して本研究は…である) (3-3) 少し前の状況|自分の貢献 新しいアイデア(着想)を思いつき、それが実現可能であると判断した根拠を書 く際に、他人の研究だけを根拠とするのでなく、自分の研究成果に基づいていれば、 申請者ならではのアイデアであるという主張の説得力がさらに高まります。 OK これまで〇〇〇は〇〇〇であることが報告されている。{実際/さらに/ これに関連して]申請者らも、•・ のように、他人の研究に続ける形で自分の研究を畳みかけるのが基本構文です。 2.2 A B C D E F G K L M N 77 ===== Page 78 ===== また、申請者が研究分野の第一人者であり、客観的に見ても自分の貢献が大きい 場合は順番を変えて、以下のようにしてもよいでしょう。 OK これまで申請者らは〇〇〇を明らかにしてきた。他にも〇〇〇が〇〇〇 であることも報告されている。 一方で、以下のように、これまでの研究を無視するような記述は推奨しません。 視点を広くすれば必ず関係する研究はあるはずです。独りよがりの申請書と判断さ れないように関連研究は必ず調べておくようにしましょう。 NG これまで、本研究に関連した研究はまったく行われておらず、したがって、 関連する先行研究はまったく存在しない。 NG これまで申請者しか、こうした研究はしていない。 (5-1)独自性・妥当性|着想の経緯 背景とは別に「着想の経緯」について詳しく書く欄があるのであれば、ここは軽 い説明で構いませんが、他に「着想の経緯」を書く欄がないのであれば、ここで しっかり書いてください。本研究のアイデアが新しく、実現可能性が高いことを示 すための重要なパートです。 アイデアの価値は新しさにありますから、 ■これまでにできなかったことができる ■ 誰も思いついていなかったことを思いつく のように、「これまでは無理だったが、申請者だからできる(思いついた)」といっ た主張をすることになります。 そのためには、なぜ、申請者ならできなかったことをできるといえるのか、なぜ 申請者は誰も思いつかなかったことを思いつけたのか、についての説明が必要です。 よく、冗談で NG シャワーを浴びていたら、ふと思いついた NG 散歩をしていたら、急に思いついた などを「着想の経緯」として挙げたりもしますが、もちろんこれはダメです。突然 良いアイデアを思いつくことはたしかにありますが、聞かれていることはそういう 78 ===== Page 79 ===== ことではありません。思いついたアイデアがうまくいきそうだと考えるに至った経 緯を教えてくださいという意味での「着想の経緯」であり、予備的な知見や他の論 文などを引用しつつ根拠を説明してください。 OK 申請者のこれまでの研究から〇〇〇であることが示されており[引用文献]、 OK 〇〇〇では〇〇〇であることと[引用文献]、AAAがAAAであることを 考え合わせると[引用文献]、 また、研究がなされていない、報告が少ないなどは着想の経緯として、筋が良くな いにもかかわらず、しばしば見かけます。 NG これまでこういった方法では研究されてこなかったから、本研究は実施 する価値がある NG こうしたアイデアでの実施例は少なく、本研究でこれに取り組む このような理由は絶対ダメというわけではないのですが、かなり微妙です。他にも 研究されていないことは山ほどあるなかで、わざわさこのアイデアを試す理由とし ては非常に弱いです。他に何も理由を思いつかないのであれば書いておいてもよい かもしれませんが、推奨しません。 (5-2) 独自性・妥当性|研究のアイデア ここでは、どうすれば課題を解決・実現できると考えているのか、についての申 請者のアイデアをわかりやすく伝えます。他の方の申請書を読んでいると、まった <新しいアイデアは思いのほか少なく、選択しようと思えば選択可能なアイデ あることがほとんどです。新しすぎるアイデアは評価が難しいので、誰も見たこと のない革新的なアイデアを無理にひねりだす必要はなく、「少なくともその業界、 その分野では新しい」を目指すのは比較的楽な方法です。オズボーンのチェックリ スト(p.16-18)にある、転用あるいは応用を用いれば、他の分野でうまくいってい るアイデアを取り込めるので、審査員も評価しやすくなります。一般的には、 0K (〇〇〇を〇〇〇することで、)〇〇〇できると(考えた/着想した/考 えるに至った】。 のような形式で書きます。 とくに目新しいアイデアはなく、誰もが思いつくことを、誰もが思いつく方法で 研究するパターンも中には存在しますが、あまり参考にはなりません。そういった 2.2 節 申 A B C D E F G K L M N 79 ===== Page 80 ===== 研究のほとんどは他の人よりも素早く取り組んだり、大規模に取り組んだりしない と価値を持たないものであり、見えている成功例を後追いしてもち目はありませ ん。技術やアプローチ、ものの見方など、何かしらの点で新規のアイデアである必 要があり、新しい技術や材料を持たないのであれば、ほとんどが考え方の新しさを アイデアとして書くことになります。 また、いくら新しいアイデアであっても NG 雑草を投げて一番遠くに飛んだものの子孫を得ることを繰り返せば、空 を飛ぶ雑草が得られると考えた(くだらない)。 、朝起きて空を見れば、その日の天気がわかると考えた(簡単すぎる)。 NG 宇宙の果てに行けばよいと考えた(実現可能性が極端に低い)。 NG これまでの研究者は実験動物に対する愛が足りなかったためうまくいっ ておらず、実験動物とのスキンシップを通じて愛を深めることですべて がうまくいくと考えた(根拠不足)。 などはよくありません。これらの例はかなり極端なので、「さすがに、こんな風に は書かない」と思われるでしょうが、実際に、こうした例は形を変えて申請書中で よく目にします。 また、「他の人にアイデアを取られるから」とアイデアの肝心な部分を隠してし まうと、特徴のないありきたりな申請書になってしまい審査員を納得させられませ ん。研究費は、まだこの世に存在していない将来の結果への先行投資ですから、ど うやって目的を達成するのか、どういったアプローチで研究するのか、がわかる程 度には具体的なアイデアを書いてください。他の人はできないが自分ならギリギリ できるところを狙う必要があります。あまりにも細かい部分を説明しても分野外の 審査員には伝わりませんので、アイデアの詳細を説明しすぎることも不要です。 (5-3) 独自性・妥当性|妥当性・他の研究と比較して優れている点 どのアイデアもやってみるまでは、成功するか失敗するかはわかりません。しか し、体は1つですし、時間も研究費も限られています。そうした制約のなかでは、 より成功しそうなアイデアから試すべきです。 ■ このアイデアが(もっとも)うまくいきそうである、と考えられる根拠はど こにあるのか 無数に考えられるアプローチの中から、なぜこの方法を選択したのか 80 ===== Page 81 ===== ■ 「この方向性で研究を進めたとしても、少なくとも大間違いではなさそうだ」 と主張できる根拠はあるのか こうした審査員の疑問に対して、事前に申請者側で答えを用意しておくと親切です。 答え方の代表的なパターンは次の3つです。 ある程度の成功が見えており、後はするだけ、というパターン 予備データを示すことによって、少なくとも大きくコケることはなさそうだ、こ の方向性で間違いなさそうだと主張することが可能になります。ただし、あまりに も手堅い計画しか書かないと、達成できたとしても不十分である、となりかねませ ん。 2.2 節 申 OK 申請者はこれまでに〇〇〇を多数発見しており、本研究では、その中で もっとも〇〇〇である〇〇〇について…・・ OK 申請者はこれまでに〇〇〇を行っており、〇〇〇といった成果を挙げて きた。本研究では、これをさらに発展させ… 進捗や研究スピードにおいて他より優位である(コケるにしても、他より早くコケ て早く立ち上がれる)、というパターン 研究は必ずしもうまくいくだけではありませんが、何度もチャレンジできるので あればうまくいく可能性を高めることが可能です。同じ程度の成功可能性であるな ら早く何度も取り組める方に分があります。 OK すでに〇〇〇については完了しており、本研究では〇〇〇から研究を始 めることが….. OK 申請者の予備的な実験から、すでに〇〇〇であることが示されており、 OK 本研究で用いる方法であれば、従来の〇〇〇倍の早さで〇〇〇が可能に なり、…・ 他の論文の知見や他の領域での成果を総合的に考えるとうまくいく可能性が高そう だ、というパターン 申請者の過去の成果や他人の成果、あるいはそれらを統合することで、確定的で はないが優先して行うべきであることを主張するパターンであり、もっともよく目 にします。銅でやったことを鉄に変えて行う、といういわゆる銅鉄実験にならない ように気をつける必要があり、単に〇〇〇でうまくいっていることをAAAでも試 してみる、というのではなく、2つのものを組み合わせる、本研究領域とは離れた A B C D F G K L M N 81 ===== Page 82 ===== 分野での成果を援用するなど一工夫が必要です。オズボーンのチェックリスト (p16-18)はそうしたアイデアを見つけるヒントになるでしょう。 OK 〇〇〇をすれば〇〇〇できると考えた。実際、〇〇〇分野では〇〇〇を 0〇〇することで、〇〇〇に成功している[文献]。 OK ・・と考えた。これは〇〇〇が〇〇〇であるという報告とも矛盾しない。 (5-4)独自性・妥性研究の位置づけ・意義 新学術領域や学術変革の「本研究により、どのような点で当該研究領域の推進に 貢献できるか」や挑戦的研究「挑戦的研究としての意義」などは、ある特定の方向 性をもった研究を採択したいという明確な意図がありますし、さきかけやAMED など明示はされていないものの領域のテーマが決まっているような場合は、設定さ れた方向性にいかに沿ったものであるのかを示すことはとても重要です。 研究領域のテーマに合致する(そして、独自である) 複数の研究を集めて1つの研究領域を形成する場合には、外の関係上、全体と して1つの方向を向いている必要があるので、お題に沿った内容であることは伝え る必要があります。 さらに、領域を設定する際に書いた内容のうち手薄なところに取り組むのであれ ば、それは重要なアピールポイントですので、しっかりと伝えましょう。書いたの にやっていないということにならないよう、採用する際には分野のバランスに対す る配慮がなされます。 OK 本研究は〇〇〇を[解明する/扱う/明らかにする〕{ものであり/こと を目的としており]、〇〇〇の点で、当該研究領域の〇〇〇に貢献できる。 共同研究を推進する OK 申請者は〇〇〇【を得意としているため/の経験を有しており]、0〇〇 が可能である。(すでに/実際に}、〇〇〇とは【共同研究を行っており/ 緊密に連絡をとっており]、〇〇〇である。 OK 〇〇〇氏との共同研究により、〇〇〇できれば、〇〇〇研究に{新たな 展開がもたらされると強く期待できる/関する新たな知見が得られる」。 他の構成員の研究の進展に貢献できる・新たな展開が期待できる また、評価項目にも領域内での共同研究があるように、複数の研究者を集める意 82 ===== Page 83 ===== 図は相乗効果を期待してのことです。創造性における「周辺関連領域への波及効 果」に相当しますが、ほぼ同じ分野の研究者ですので、具体的な人物を思い浮かべ ながら書くとよいでしょう。 共同研究とまではいかずとも、申請者の発見などが他の研究に役立つという主張 は書きやすい内容です。 「研究動向と位置づけ・着想の経緯・研究の意義」の構成 何を書くにしても、基本は他の研究との比較なので、冒頭にはこれまでの研究が どういったものであったのかの研究動向を簡単に書きます。そして続く段落で着想 の経緯や位置づけを書きます。着想の経緯と位置づけを両方書く場合には、時系列 順に研究動向→着想の経緯→位置づけと書くと読みやすいでしょう。 研究の動向 + 着想の経緯 000は〇〇〇などで〇〇〇されてきた(3、少し前の状況)。しかし、そのほとんど が〇〇〇であり、〇〇〇という技術的な制約により、〇〇〇の解析はほとんど進ん でこなかった(4、きっかけ)。これに対して、〇〇〇の研究によって〇〇〇が新たに発 見され、〇〇〇を〇〇〇することで〇〇〇できると着想した(5、独自性・妥当性)。 研究の動向+〔位置づけ、研究の意義〕 0〇〇は〇〇〇などで〇〇〇されてきた(3、少し前の状況)。しかし、そのほとんど が〇〇〇であり、〇〇〇という技術的な制約により、〇〇〇の解析はほとんど進ん でこなかった(4、きっかけ)。 これに対して本研究は〇〇〇を効果的に用いることで〇〇〇を明らかにしようと するものであり、これまでとまったく異なる方法で〇〇〇の解明に取り組む野心的 な研究である(5、独自性・妥当性)。 研究の動向+ 着想の経緯+〔位置づけ、研究の意義〕 0〇〇は〇〇〇などで〇〇〇されてきた(3、少し前の状況)。しかし、そのほとんど が〇〇〇であり、〇〇〇という技術的な制約により、〇〇〇の解析はほとんど進ん でこなかった(4、きっかけ)。これに対して、〇〇〇の研究によって●〇〇が新たに発 見され、〇〇〇を〇〇〇することで〇〇〇できると着想した(5、独自性・妥当性)。 これに対して本研究は〇〇〇を効果的に用いることで〇〇〇を明らかにしようと するものであり、これまでとまったく異なる方法で〇〇〇の解明に取り組む野心的 な研究である(5、独自性・妥当性)。 2,2 節 A B C D E F G H K L M N 83