--- title: "4.1節 チェックリスト" book: 科研費申請書の教科書 chapter: 第4章 申請書を書いた後に pages: 210-211 images: page_0210.png ~ page_0211.png --- # 第4章 申請書を書いた後に 申請書を書いたあとには、過不足がないか統一感があるかといった形式的なチェックと、内容は十分か、書きすぎていたり足りなかったりするところはないかといった推敲は欠かせません。 ## 4.1節 チェックリスト > **#科研費のコツ 102** 表記ルールの統一 > **#科研費のコツ 103** 細部にまで気を配る > **#科研費のコツ 104** 申請額の謙虚さは評価されない > **#科研費のコツ 105** まずい申請書の4パターン > **#科研費のコツ 106** 推敲しすぎない このチェックリストは、実際の添削時でもよく指摘する内容です。特に主義主張がない限りは、こうしたルールに沿っておくと無難です。体裁を整える時間を最小限にし、他に時間を使うと効率が上がります。体裁で個性を発揮してもしかたがありません。 ### 申請書の体裁 - [ ] 申請書の本文は明朝体、見出しは太字ゴシック体+網掛け、本文強調は太字ゴシック体(太字明朝体)、図の番号とタイトルは太字ゴシック体、説明文はゴシック体 - [ ] フォントサイズは本文 11pt、図の説明文と引用文献 10〜10.5 pt - [ ] フォントサイズが 11pt の時に、行間は固定値 18pt を基本とし、16〜18pt の範囲 - [ ] 日本語の文章は両端揃え、英語の引用文献は左端揃え - [ ] 段落の最初は全角1字下げ - [ ] ★ 大見出しの前には 0.5〜1行の空行を入れ、余裕がなくても 0.2〜0.3 行の空行を - [ ] 1ページあたりの強調箇所は数個程度まで。強調を意味する文字修飾は太字のみ - [ ] 余白が大きすぎないか - [ ] 研究遂行能力などで書いている文献のスタイルは揃っているか ### 図表 - [ ] ★ 図は画像として扱い、余白は設定せずにトリミング。余白は[文字列との間隔]で調節 - [ ] ★ 図の幅は 60〜70mm もしくは横幅いっぱいで固定し、さまざまなサイズを用いない - [ ] ★ 図は文章の右端(行末)、段落の下端、行の上端に合わせるように配置する - [ ] ★ 図のテイストが極力揃うように、必要に応じて図表やまとめ図は作り直す - [ ] 図中の文字は印刷時に読めることが前提で、読めないようであれば作図からやり直す - [ ] 図は1ページに1つ弱の割合になるように挿入する - [ ] グレースケール印刷に耐えられるカラーの図を用意する - [ ] 図の解像度が低くないか、もっと画質を上げられないかチェックする - [ ] 情報量が多すぎる図表は注意。審査員は頭を悩ませてまで図表を読み解きたくない - [ ] 情報量が少なすぎる概念図は注意。貴重なスペースを使って説明するに足る内容か ### 内容(全般) - [ ] 略号表記や専門用語(カタカナ語)が多すぎはしないか、もっと減らせないか - [ ] 見出しは本文と区別がつくか ### 項目 - [ ] **概要** 科研費の概要は10行程度(最大でも12〜13行くらいまで) - [ ] **背景と問い** 研究目的や独自性など、他で説明すべきことを含みすぎてはいないか - [ ] **背景と問い** 「何が明らかにされていて、何が明らかにされていないのか」が明確で、問題の所在ははっきりしているのか - [ ] **研究計画** 単なる研究の手順になっていないか - [ ] **研究計画** すべてがうまくいく前提で計画されていないか - [ ] ★ **研究計画** 重要な部分については、うまくいかない場合の対応は書かれているか - [ ] **独自性** 「これまでされていないから、独自だ」という理屈になっていないか - [ ] **独自性** 独自でない「普通の」研究との対比はできているか - [ ] **創造性** 当該研究分野、周辺関連分野、社会に対する影響が書かれているか - [ ] **着想の経緯** アイデアの独自性と同一の内容になりがちだが、まったく同じ表現の繰り返しになっていないか - [ ] **位置づけ** 本研究は研究分野あるいは社会から見た時にどのような意義を持つのか - [ ] **研究遂行能力** その業績が申請者の能力をどう証明するものかが説明されているか