からの指摘・資料の発見)」とあって、この場合には理由書の事由欄に「⑦イ」 と記入するだけでいい。予定していた結果が得られないことなど、研究者なら ばいつも経験することなので、本当にこのような理由で繰り越しができるのか と思ってしまう。 また平成25年度からは「調整金」が設定されて、繰り越しの要件に合わない ときや、繰り越し申請期限の後に繰り越す場合には、次年度に未使用分の9割 の額を使うことができたり、前倒しで年度分から今年度に使用が可能になっ た(詳しくは1章7:科研費の基金化,調整金、合算使用、バイアウト制度◆調整金 によって基金化されていない種目も使いやすくなったを参照)・ 無駄なく科研費を使うためにも、これらの制度をぜひ活用すべきだと思う。 Q27 他の方の科研費申請書を添削するうえで、どのような ことを心がけていればよいのか? 私の場合は、申請書をさっと読んで研究内容が理解できるかどうかを一番大 切に考えている。とくに研究目的と研究方法が、明確で具体的かどうかを中心 にチェックする。また申請書の第一印象も大切なので、内容が固まったら、あ とは全体のレイアウトや図などの見せ方を工夫するように指導する〔参照 4章 申請書の仕上げと電子申請)。 そして何よりも、申請者自身と自分が納得できるまでとことん添削することを 心がけている。申請者には何度でも修正することを要求(希望?)しています。 Q28 A 科研費申請書の作成において ChatGPT などの生成AI の利用について、その是非や有効な活用方法について 教えてください。 これから将来において、どの分野でも生成 AIを使わざるを得ないだろう。 れは科研費申請でも同じことだ。生成AIは間違いなく便利なツールである。す でに使っている人も多いのでは. 学術振興会も生成 AIの使用を禁止しておらず、使用は「研究者個人の責任で 判断する」ことや、「リスクとして“間違い”だけではなくて“ 可能性があること」「入力した機密情報や個人情報が漏洩する可能性があること」 などの注意喚起がなされている。とくに申請書内容の漏洩を防ぐために、入力内 容を生成AIが学習データとして使用しないように設定しておくことが必要だろう。 (283