Q15 何を買うのかを申請書に事前に書くが、実験していた ら購入するものは変化するので無駄だと思うのだが? A 備品については申請書に記載されたものを原則購入することになる。もちろ ん購入するものの内容は、特に消耗品など、実験の進行によって変化していく が、あくまでも計画段階での必要なものを記入しないと必要な研究費の総額を 試算できない。また現在では消耗品については詳細な内訳は必要なく、「分子生 物学実験用試薬」「細胞培養試薬」などの大きな分類で十分である。さらに、科 研費においては総額の50%未満の範囲内ならば、研究者が使用内訳の変更を自 由にできるようになっており、研究の進展に合わせて、かなり柔軟に対応でき る、他にも、所定の手続きを行えば、これ以上の変更も可能など、研究者に使 いやすいようになっている〔参照1章7:科研費の基金化。調整金、合算使用、バイ アウト制度、3章13:研究費とその必要性). 016 文系の申請で,過去に「経費」で何度か不備を指摘さ れた。経費で計上するものがパソコン、プリンタ、 ソフトウェア、旅費くらいしかないのだが、よい案は あるだろうか? A パソコンやプリンタは、審査委員がクレームをつける場合があるので、どうし ても新たに購入する必要がある場合以外は避ける方が無難だろう。現在では研究 者なら誰でもが研究に使える程度のスペックのものを保有しているからだ。 では、文系の研究者にとって、どのような経費をあげることができるだろうか. 例えば、 ・ (当然)書籍や資料の購入、買わないかもしれないが、経費をあげておい てよいと思う. ・ソフトウェアは現在ではサブスクリプション方式のものが多いので、その 契約費用. ・消耗品を少額でも必ずあげておくべき. ・学会参加費も支出できる. ・パートタイムで資料整理や授業準備をサポートしてくれる人の人件費.これは よい使い方だと思うのだが、周りに実際に行っている文系の研究者は少ない。 研究経費の額が少ないことで採択に影響することはないので、必要な額を計 上するのがよいと思う。 (278 科研費獲得の方法とコツ第9版